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熱帯魚のベタに使える濾過フィルターは?条件次第で選べる選択肢が激変する

ベタは熱帯魚の中でも非常に丈夫な品種の魚ですので、水の汚れにもある程度は耐えることができます。

そのため飼育する上で濾過フィルターを設置せずとも育成が可能な熱帯魚ですが、それでも濾過フィルターがあれば水換えの頻度を多少なりとも減らすことができ、ベタにとっても適切な濾過フィルターを設置した水槽の方が快適に過ごせます。

が、そんなベタですが実は濾過フィルターとの相性は良くはなく、誤った濾過フィルターを選んでしまうと反対にベタを弱らせてしまう原因になりかねません。

そこで今回は、ベタを飼育する水槽で使える濾過フィルターについてご紹介します。

ベタに濾過フィルターは非推奨?

15cm水槽

この記事を見られている方の中には、ベタの飼育が始めての方だったり、これからベタの購入・飼育を検討されている方もいるかと思いますので、先にベタと濾過フィルターの相性についてご紹介します。

ベタは水流の影響を受けやすい

そもそもの話、ベタはネオンテトラやグラミーなどと比較して、かなり背びれ・尾びれが長い熱帯魚です。

しかも、ベタのひれは自然界でその形状が求められた進化によるものではなく、観賞用として品種改良が行われた末に発現した特徴となりますので、現実の自然環境などには適さない機能性となっています。

そのため、水流がある環境ではベタのひれがモロに抵抗を受けて、一般的な熱帯魚よりも流されてしまうのです。

そしてその流れに対抗すべく頑張って泳ごうとしますので、どんどん体力を削られていってしまう過酷な環境になってしまいます。

ベタは泳ぎが下手

実は、ベタは水流の影響を受けてしまうだけではなく、単に泳ぎが下手だという特徴もあります。

それも実用性に乏しい大きなひれが原因となっており、たったひとかきだったとしても消費カロリーは同じサイズの熱帯魚と比較してかなり必要になります。

そこに水流も加わってしまうと、生き餌だとかなり必死に泳がなくては餌にありつけず、水面に浮くタイプの餌であっても水流の強さ次第ではやはりかなりの体力を必要とします。

ベタと濾過フィルターの相性が悪いポイント

  • 水流の抵抗をモロに受ける
  • そもそも泳ぎが得意ではない
ハリー
ハリー
ちなみに、メスベタの場合はオスベタよりもヒレが小さいので、影響度合いはやや下がります。

 

ベタ水槽に使える濾過フィルターは水槽サイズ次第

項目

前述でもご紹介の通り、ベタはそもそも濾過フィルターとの相性が良くないので、その時点でベタ水槽に使える濾過フィルターはかなり限られてきます。

ただし、ベタ水槽に使える濾過フィルターは水槽の大きさ次第では、ほぼほぼ使う事もできるのです。

小型水槽の場合

ベタの飼育となると、ほとんどの方が小型水槽での飼育になるかと思います。

実際にベタ水槽として紹介されているものや、ベタ飼育に特化した水槽は99%が小型水槽となっています。

そんなこたが水槽の場合は、当然水槽の中にある総水量もかなり少ない環境ですので、そんな水槽に使える濾過フィルターはどうしても水流が極端に少ないもの、もしくは任意で水流を弱めることができる濾過フィルターに限られます。

大型水槽の場合

ベタを他の生体と同じ水槽に入れる場合や、ベタの飼育から繁殖までを全て一つの水槽で行う場合は、自然と大型の水槽で飼育することになります。

ベタを飼育している方の中でその様な飼育方法を実践されている方は非常に稀ではありますが、そういった環境の場合は使用する濾過フィルターの幅は格段に広まります。

というのも、大型水槽であれば仮に水流が強くなってしまう濾過フィルターであっても吐水口や吸水口付近を除けば比較的穏やかな水域を作り出す事が可能になります。場合によってはレイアウト次第で止水域を作り出して、そこに泡巣を作らせる事も可能になります。

もちろんいくら大型水槽といってもベタ飼育が可能な水流の強さには限度がありますので、そこは勘違いを起こさない様にする必要があります。

ハリー
ハリー
なんなら、大型水槽でも濾過フィルターを使わないという選択肢もありますしね^^;

 

水槽サイズ別:ベタ飼育に使える濾過フィルター

水草風プラスチック

それでは、具体的に水槽のサイズ別にベタ飼育に使える濾過フィルターをご紹介いたします。

小型水槽にオススメの濾過フィルター

前述でご紹介の通り、小型水槽でのベタ飼育を行う場合は、濾過フィルターは以下の2つの条件のいずれかを満たしている必要があります。

小型水槽にオススメの濾過フィルター

  • 水流が極端に少ない
  • 水流を任意に調整できる

この条件をクリアできる濾過フィルターであれば、小型水槽でのベタ飼育であっても導入することは可能です。

具体的には以下の様な濾過フィルターが該当します。

寿工芸バイオミニフィルター

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寿工芸から販売されている「プラスチック バイオミニフィルター」はベタやメダカなど水流に弱い生体する水槽を想定して設計されているフィルターです。純粋な濾過フィルターではなく、エアレーションの機能を使った濾過機能となりますので、これだけで水質保持ができると過信しない様にしましょう。
※別途エアポンプ・エアチューブの用意が必要になります。

スドー ベタのフィルター

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スドー
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スドーが販売している「ベタのフィルター」も、ベタの飼育環境での使用を目的に設計されているフィルターです。こちらもエアレーションの機能を使った濾過フィルターとなりますので、別途エアポンプ・エアチューブの用意が必要になります。

GEXピコロカ

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ジェックス
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GEXから販売されている「ピコロカ」もベタ水槽に利用することができます。このフィルターは上記2つとは異なりエアレーションではなく純粋なフィルターとなりますので、追加でエアポンプ関連の購入は不要です。ただし、基本は底床フィルターとしての利用を想定した作りですので、底床がある水槽での利用が推奨されます。(底床に埋めない方法でも利用可能ですが、その場合吸水の抵抗が少なくなり、水流が強くなりがちですので注意が必要です。)

なお、ピコロカに関してはレビュー記事も作成していますので、気になる方はご覧ください。

大型水槽にオススメの濾過フィルター

続いては、大型水槽でのベタ飼育に利用できる濾過フィルターについてご紹介します。

大型水槽での飼育の場合は、選べる濾過フィルターは以下の条件さえクリアしていれば、基本的にどれを選んでしまっも大丈夫です。

大型水槽にオススメの濾過フィルター

  • 止水域が作れる

大型水槽でのベタ水槽に利用する濾過フィルターに関しては、他の生体を導入するかどうかによっても濾過フィルターに求められる性能が異なりますので、一概に「これがオススメ」とは断言できません。

もし水質の悪化に注意が必要な生体との混泳を行う場合は、エーハイムのクラシックフィルターなどの外部フィルターを、ベタのみや水質悪化に強い生体との混泳であれば水を循環させられる程度の性能でも問題ありませんので、静音性重視のサイレントフロースリムなどが価格も抑えられて最適な選択となるでしょう。

 

まとめ

以上が、ベタの飼育の際に利用できる濾過フィルターのご紹介となります。

基本的に水流に弱いベタに使用できる濾過フィルターは、選択肢は限りなく狭いです。しかし、ベタを飼育する水槽の大きさ次第では選択できる濾過フィルターの選択肢も多くなり、景観を綺麗に保てる外部フィルターという選択肢も取れる様になります。

ただし、ベタ水槽に濾過フィルターを導入する事で水の循環に加えて多少の濾過能力は期待できますが、ベタは元々が大食漢ということもあり水質が悪化しやすい生体ですので、濾過フィルターを導入したとしても水換え自体は必要になります。

なので濾過フィルターを過信しすぎず、あくまで水換えの頻度を少しだけ抑えられる程度の性能だということは把握しておきましょう。

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