熱帯魚水槽などのレイアウトには様々なコンセプトがあります。
その中でも滝壺レイアウトというものに挑戦したいと思い実際に立ち上げたのですが、ここで思わぬデメリットに遭遇してしまったのです。
今回は、そんな滝壺レイアウトにおける注意点についてご紹介いたします。
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滝壺水槽でのフィルターとヒーターの設置場所
滝壺レイアウトとなると、肝心の滝を作るために水を汲み上げて上から岩に流すための濾過フィルターが必要になります。
そして、その水槽に熱帯魚などの温度管理が必要な生体を飼育するとなると、水温を上げるためにヒーターも設置する必要があるでしょう。
しかし滝壺水槽の場合、その景観の美しさもこのレイアウトの最大の特徴でもありますので、この2つの機器の設置場所には気を使う必要があるのです。
機器を岩の後ろに設置するパターン
滝壺レイアウトで濾過フィルターやヒーターを設置する場合、多くの方が前方からの鑑賞の際に目立たなくする為に岩のレイアウトの後ろに設置する事がほとんどでしょう。
あ。
溶岩石、足りんかった(汗) pic.twitter.com/UryhVsFuA5— ハリー@アクアリウム (@harryaqua_jp) December 6, 2019
こうする事で、鑑賞時に機械的なパーツが視界に入る事がなくなりますので、景観は非常に良くなるのです。
機器を目視できる位置に設置するパターン
景観重視の配置に対して、あえて目視ができる位置に濾過フィルターやヒーターを設置する方法もあります。
このパターンでは、言うまでもなく鑑賞時には機械的な設備が視界に入りますので、景観的にはマイナスポイントになります。
しかし、決してデメリットしかない配置というわけでは無いのです。
特に濾過フィルターを目視できるという事は非常に重要なポイントで、レイアウトを移動させる事なくそのままフィルターの汚れ具合を確認できるので、メンテナンスを行うタイミングを測りやすくなるのです。
それだけではなく、目視できる位置に設置されているという事は、フィルターの掃除やカートリッジの交換も行いやすいというメリットがあるのです。
滝壺レイアウトの注意点
それでは、ここからは一番重要な滝壺レイアウトを行う上での注意点についてご紹介していきましょう。
組み上げた石の崩落
まず、一つ目の注意点としては、レイアウトの為に組み上げた岩の崩落でしょう。
これはレイアウトを試行錯誤している注水前ではなんともなかったのに、注水したらいきなり崩落してしまったという事があります。
他にも、滝壺レイアウトの水槽台や水槽本体に物をぶつけるなどして振動を与えてしまい、それが原因で崩落が起こってしまうということもあります。
その崩落に巻き込まれて、生体が生き埋めになってしまう可能性も十分にありますので、滝壺レイアウトでは可能な限りグルーガンなどで補強を行う様にしましょう。
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メンテナンスが容易な配置にする
二つ目の注意点は、この記事の前半部分でご紹介していた濾過フィルターやヒーターの設置場所に関する注意点です。
というのも、既に少し触れてはいましたが、滝壺レイアウトであろうと生体やソイル・水草を入れている次第にフィルターに汚れが溜まってしまいますので、いずれどこかのタイミングでメンテナンスが必要になります。
このメンテナンスの内容としてはフィルター内部の掃除やカートリッジの交換が含まれているのですが、この時にフィルターを岩の後ろに埋める様な形で設置していると、フィルターのメンテナンスの為に折角組み上げたレイアウトを崩さないといけない状況になってしまうのです。
これが、もし苔などを使って時間をかけて完成させたレイアウトとなると、それを崩す事になってしまうのです。
もちろんそれを良しとする場合であれば特に問題はありませんが、基本的に折角のレイアウトを崩すことを喜ぶ方はいないでしょうから、初めからフィルターをメンテナンスしやすい様に工夫しておく必要があるのです。
滝壺レイアウトで掃除が容易になる方法
折角の滝壺レイアウトなので、可能な限りフィルターやヒーターなどの機械類は視界に入らない場所に設置したいところです。
しかし、前述でフィルターをメンテナンスしやすい様に工夫すべきだとご紹介している通り、そうなると掃除の度にレイアウトを崩さなくてはいけない状況に陥ってしまいます。
そこで、ここからはその具体例についてもご紹介いたしますので、その点はご安心ください。
現状、私が提案できる方法としては2通りございますので、実際に私が行った方法から見ていきましょう!
GEXのサイレントフロー を使用する
まず1つ目の方法としては、GEXから販売されているサイレントフロー スリムという商品を使う方法となります。
この濾過フィルターの特徴としては、カートリッジの交換は、丈夫の蓋を明ければ水槽内にフィルター本体を設置したままでも交換ができる仕様になっているのです。
なので、滝壺レイアウトであっても、岩から頭の部分がで手入れさえすればレイアウトを崩さずにフィルターのメンテナンスを行う事ができるのです。
しかも、濾過フィルターではあまり見かけない全身真っ黒という見た目から、溶岩石などの黒色岩で組み上げた滝壺レイアウトにもマッチしますので、アクアテラリウムでは非常に重宝するフィルターなのです。
フィルターだけ別エリアに設置
2つ目の方法は、フィルターだけ別のエリアに設置する様にするという方法です。
どういう事かと言いますと、大きくて水量が一定量以上入る水槽であれば外部フィルターを用いるのも一つの手でしょう。
逆にある程度コンパクトな水槽で滝壺レイアウトを楽しみたいという場合であれば、一つの水槽にフィルターだけ別エリアに設置できる様に設計された商品を使用するという方法もあるのです。
しかも、この商品は溶岩石やコケなどもセットになっていますので、自分で色々と購入して回る必要がないという非常に便利な商品なのです。
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この商品であれば、この様に水槽の背面にフィルターだけを設置できる構造になっていますので、非常に簡単にメンテナンスを行う事が可能となっているのです。
まとめ
以上のことから、滝壺レイアウトには組み上げた岩の崩落防止に加えて、濾過フィルターのメンテナンスを容易にできる様に工夫する必要があるのです。
これらの注意点を無視してしまうと、運が悪いと岩の崩落で生体を死なせてしまう可能性もありますし、メンテナンスの度にレイアウトを1から組み直さないといけない状況になってしまうのです。
ちなみに、私もこの事に気付かずにレイアウトを組んでしまいましたが、運良く?引越しすることになったので一からレイアウトを組み直すことになりました。
引越し完了!
これで夜中の騒音から解放される!!
が、まずは水槽の立ち上げ直しから始めなければ(汗) pic.twitter.com/c5QQFarKCs— ハリー@アクアリウム (@harryaqua_jp) December 28, 2019
これから滝壺レイアウトにチャレンジしようと検討されている方は、私と同じ過ちをしてしまわない様に注意していただければと思います^^