冬場の熱帯魚の飼育には、一部の生体を除いてはヒーターは必要不可欠なアイテムとなっています。
平均的に見て熱帯魚の飼育には26℃前後の水温になっている環境が望ましいので、秋から冬場に向けてヒーターを導入される事でしょう。
そこで、ここでは水槽へのヒーター導入のタイミングについてご紹介します。
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ヒーターを使うタイミングは年によって異なる
水槽にヒーターを使うタイミングとしては、当然ながら水温が26℃を下回り出してからとなりますが、当然ながらどのタイミングでそうなるかは誰にも分かりません。
最近では異常気象などで、「毎年10月なのにまだ暑い!」「先週から涼しくなってたのに今週は暑い!」なんて事もざらにありますので、具体的な月の目安は当てにならないのです。
都道府県によっても異なる
もちろん、ヒーターの導入のタイミングはどの都道府県にお住まいかでも大きく異なります。
極端な例で言えば、北海道にお住まいの方が飼育されている水槽であれば、本州の水槽に比べてかなり早めにヒーターを導入する必要があるでしょう。
もっと言ってしまうと、その家庭内でどれだけの強さの冷暖房を使われているか次第でも、ヒーターの導入タイミングは大きくズレてくる事でしょう。
下手に日付で決めない方が良い
この事から、水槽へのヒーター導入のタイミングを下手に月や日付で決めない方が良いと言えるでしょう。
頑なに日付でヒーターの導入タイミングを固定してしまうと、急激に冷え込み始めて水温が20℃以下になってしまう可能性もあるので、注意が必要です。
これに加えて、すでにヒーターを購入されている方であれば問題ありませんが、冬になってからヒーターを購入しようと検討されている方も注意が必要です。
上記で例として記載しているように、前日まで暖かかったのに翌日から急激に冷え込んでしまう可能性も十分に考えられますので、寒くなってからヒーターを購入ではなく、いつでもヒーターを水槽に設置できるように事前に購入しておくようにしましょう!
いつヒーターを使うか考えなくても良い方法
上記でご紹介の通り、いつヒーターを導入すべきかは天気予報に加えて、実際の水槽内の水温をチェックしながら判断する必要があります。
しかし、毎日水温を気にし過ぎるのも疲れてしまいます。
そこで、このヒーターの導入タイミング問題に関しては非常に簡単な解決方法が存在していますので、その方法についてご紹介いたします。
サーモスタット付きのヒーターを使う
その簡単な解決方法とは、サーモスタット付きのヒーターを年中水槽に入れておくという方法です。
このサーモスタット機能というのは、水温を常時監視して規定値(普通は26℃で設定されています)を下回った場合にのみ、自動的にヒーターが作動するようになる機能のことです。
つまりは、サーモスタット機能付きのヒーターであれば、何も考えずに水槽に入れておくことで自動的に水温低下を防いでくれるのです。
水槽の大きさに合ったヒーターを購入しよう!
このサーモスタット付きのヒーターを用意することで、ヒーターの導入時期に関しては万事解決となります!
なんせ、「いつ入れるか」という次元の話ではなく、「ずっと入れておける」というヒーターですので、タイミングに関しては何の心配もいらないのです。
ただ、ヒーターの購入時に注意して欲しい点としては、水槽の大きさによって適切なヒーターが異なるという点です。
ヒーターにも商品ごとに出力が異なりますので、水槽の大きさに合ったヒーターを設置しないと思うように水温を調整する事ができなくなるのです。
15cm水槽向け | |
〜45cm水槽向け | |
60cm水槽向け |
ヒーター利用上の注意点
この様に、サーモスタット付きのヒーターを導入する事で、水温が下がれば自動的にヒーターが起動し、水温が上がれば自動的にヒーターが止まるかなり便利な商品のおかげで、ヒーターを使うタイミングを気にする必要がなくなりました。
しかし、サーモスタット付きのヒーターであってもいくつか使用上の注意点が存在しますので、その点も併せてご紹介しておきましょう!
ソイルの中に埋め込めない
上記の通りサーモスタット付きのヒーターは非常に便利なものではありますが、小型水槽などの場合ではやはりそのサイズ感的にある程度は目立ってしまい、景観を損ねてしまう可能性があります。
なので、それを防ぐためにソイルの中に埋めてしまおうと考える方が出てきますが、実はこの方法は事故の原因になりますので、非推奨の方法となっているのです。
実際に取り扱い説明書にもソイルへの埋め込みNGと記載されている様に、埋め込むことによりその周辺のみ加熱されてしまい、水槽全体が暖まっていないのにヒーターがOFFになったり、逆に埋め込みによる誤作動で水槽全体が煮詰められてしまう可能性もあるのです。
水流が当たる場所に設置する必要がある
上記と同様の理由から、サーモスタット付きのヒーターであっても水流のある場所への設置が推奨されています。
これはヒーターに水流を当てることにより、温められた水が水槽全体に行き渡る為に必要な事でもありますし、同じく誤作動を防止するための決まりでもあるのです。
流石にここで紹介するのは酷かと思ったのですが、YouTubeにアクアリウムの動画を上げている方の中でも、止水域にヒーターを設置したところ、翌日には水槽から湯気が出るほど超加熱されており、当然ながら生体は全滅、水草も茹でられた様にドロドロになってしまうという悲劇が起きていました。
ヒーターは適切な位置に年中設置しよう!
以上が、水槽にヒーターを入れるタイミング問題を解決できる方法と、その際に活躍できるサーモスタット付きのヒーターの紹介となります。
この「いつヒーターを入れるか問題」に関しては、商品に同封されている取り扱い説明書をしっかりと読まれていれば、基本的に何の障害もなく解決できる内容となりますので、過剰に心配される必要はありません。
なので、熱帯魚などの命に直接関わる事ですので、便利なヒーターなだけに適切に活用していただければと思います。
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