熱帯魚の飼育水槽には、基本的には濾過フィルターが設置されている事でしょう。
この濾過フィルターのおかげで水中に漂うゴミや有害物質などを綺麗にする事ができています。
が、これは無限に出来る訳ではなく、一定期間でフィルターないにゴミが溜まってしまい掃除が必要になります。
そこで、ここでは濾過フィルターの適正な掃除のタイミングについてご紹介いたします。
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濾過フィルターのタイプ別の掃除の目安
それでは早速、濾過フィルターの掃除タイミングの目安についてご紹介していきます。
が、そもそもの話、濾過フィルターには色々と種類があり、それぞれで掃除が必要なタイミングが異なりますので、一概にこのタイミングという事が言えないのです。
そこで、タイプ別に分けて、適正な掃除のタイミングについてご紹介いたします。
外部フィルターの場合
まずは、水槽内に設置するタイプではなく水槽の外に設置する外部フィルターと言われるものの場合について。
外部フィルターの場合は、総じて濾過能力が高い商品が多く、またその容量もそこそこのものが多いので、掃除の頻度は半年に1回の頻度で大丈夫と言われるレベルです。
もちろん、水槽内が異常に汚れていたり不純物が多い、もしくは餌の食べ残しが常に浮遊している様な水槽だった場合は、それだけフィルターが詰まりやすい環境ですので、3ヶ月程度で掃除が必要になる事でしょう。
水槽内に設置するフィルターの場合
続いては水槽内に設置するフィルターの場合です。
このタイプのフィルターの場合、多くは別売のカートリッジを交換する事が掃除に該当する行為となります。
そして、頻度としては外部フィルターよりも高頻度となり、商品によっては2週間に1回の頻度での掃除(カートリッジ交換)を推奨されている場合もあります。
もちろん、このタイプのフィルターの場合であっても、水槽内の汚い綺麗の具合によって左右されますので、比較的安定している水槽で尚且つ餌の量なども適正に守られている水槽であれば、月に1回の掃除でも問題はありません。
フィルター掃除の周期は水槽の状態で変動
とは言え、上記でご紹介している周期は当然ながら平均的な水槽の環境をもとに、メーカーが算出している数字ですので、実際のフィルター掃除が必要になるタイミングや周期は、フィルターを使用している水槽の環境次第で大きく前後することでしょう。
それこそ前述でもご紹介の通り、水槽内に浮遊物や汚れが常に漂っている環境だったり、餌やりの際に大量の餌が残ってしまうもしくはそのままフィルターの吸引口に吸い込まれてしまうと言った環境ではフィルターの掃除やカートリッジの交換頻度は増してしまうでしょう。
また、水槽内に設置するフィルターの場合は、コケが大量に付着してしまう可能性も考えられますので、そう言った場合にはコケ掃除も必要になってくるでしょう。そして、このコケの発生頻度や増殖速度もまた水槽ごとに異なりますので、やはり一般的なフィルター掃除の周期はあくまでも目安として認識しておく程度に留めるべきでしょう。
フィルター掃除の際の注意点
それでは、ここからはフィルター掃除の際の注意点についてご紹介していきましょう。
もちろん、掃除方法などに関してはそのフィルターごとに異なりますので、ここで紹介するのはほとんどのフィルターに該当する共通の注意点となります。
高頻度のフィルター掃除は逆効果
「フィルター掃除の頻度を考えるのが面倒だから、毎週掃除してしまえ!」と考えられる方も出てきそうな点ですので、ここで紹介しておきますが、実は高頻度のフィルター掃除は水質改善に重要なバクテリアを大量に減らしてしまう要因になってしまうのです。
このバクテリアは、水槽内の有害物質を分解してくれる重要な生体(極小)なので、アクアリウムには必要不可欠な存在です。
そしてこのバクテリアの大半は、住処としてフィルターに定着しているのです。
つまりフィルター掃除を行うことは、大量のバクテリアを水槽外に捨ててしまっている事になるのです。
もちろん、フィルター部分以外にもバクテリアは存在していますので、フィルター掃除を行っても時間が経てばまたフィルター部分にもバクテリアが住み着き増殖していく事で水質改善能力は回復していきます。
しかし、このフィルター掃除を高頻度で行ってしまうとバクテリアの増殖が行われずに、どんどん水槽内の浄化能力が低くなっていってしまうのです。
ろ材は飼育水で軽く洗うべし
同じくフィルターに住み着くバクテリア関連の注意点ですが、一部のフィルター(外部フィルターなど)にはろ材と呼ばれる鉱石が使われています。
このろ材は表面に凸凹や細かい穴が空いていますので、ここもバクテリアが定着しやすい場所となっています。
なので、ろ材の掃除の際にはこれらのバクテリアを洗い流したり殺してしまわない様に、水道水ではなく飼育水で軽くすすぐ程度の掃除に留める様にしましょう。
バクテリアは水道水に含まれているカルキ(塩素)でも死滅しますので、必ず飼育水もしくはカルキ抜きを行った水で汚れを落としましょう。
フィルターのカートリッジの交換
次に水槽内に設置するタイプのフィルターで、カートリッジ交換が必要なタイプについて。
このタイプのフィルター掃除はカートリッジを交換するだけという簡単な物ですので、フィルター本体を水槽内に設置したままでも行う事ができます。
が、それ故にある事故が起きやすい様になっているのです。
それは水中でカートリッジを交換した瞬間に、カートリッジ内に付着していた汚れが一気に水槽内に放出されてしまい、その汚れや浮遊物を新しいフィルターで掃除する羽目になり、すぐに目詰まりを起こしてしまうという物です。
なので、カードリッッジ交換だけと侮らずに、いったん水槽からフィルター本体ごと取り出してから交換を行うか、もしくは交換中はカートリッジ部分や排出口に網を設置して汚れが霧散しない様にする方法がオススメです。
ちなみに、私の場合はフィルター本体を取り出すのは面倒なので、網で汚れをキャッチする方法でカートリッジ交換を行っています^^
フィルター掃除のタイミングは目安を元に算出!
以上が水槽の濾過フィルターの掃除のタイミングや周期などに関するご紹介となります。
濾過フィルターは、水槽内の環境の生命線とも言える重要なシステムの一つですので、適切なタイミングで掃除を行う必要がありますし、その掃除の際にも注意点を意識しながら行う必要があるでしょう。
とは言え、そこまで難しい物ではありませんし、フィルター掃除を行うタイミング自体もそこまでシビアな物ではないので、数週間早かったり遅かったりしてもそれが原因で水槽内の生体が全滅すると言ったことはありません。
なので、その辺りは安心してアクアリウムを楽しんで頂ければと思います^^
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