ベタの飼育は一般的な熱帯魚の飼育とは異なる点がいくつかあります。
なので、ベタ水槽にエアレーションの設置を行うべきかどうか疑問に思われる方も多いのでは無いでしょうか。
そこで、ここではベタの飼育でエアレーションが必要かどうかについてご紹介いたします。
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極論、ベタ水槽にエアレーションは不要
それでは早速結論から紹介しますと、ベタの飼育環境においてはエアレーションの設置は不要でございます。
その理由は、主に以下で紹介する2つの項目が関係しています。
ベタは空気中から呼吸ができる
そもそもエアレーションは水中に酸素を含ませて、熱帯魚たちがえら呼吸で酸素を取り込める様にするために設置するものです。
環境によってはエアレーションをつけない事で、熱帯魚たちが酸欠になってしまい死んでしまう可能性もあるので、そういった環境ではエアレーションは非常に重要な役割を果たしています。
しかし、ベタの飼育に関しては話は別です。
というのも、ベタの場合は熱帯魚の中でも珍しくラビリンス器官という水面から直接呼吸することができる器官を持っているためなのです。
なので、仮に水中の酸素濃度が0というあり得ない環境であっても、ベタは水面から空気を直接取り込んで呼吸する事ができる事から、エアレーションがなくても飼育を行う事が可能なのです。
ベタは水流に弱い
2つ目の理由としては、ベタが水流に弱い熱帯魚である事が関係しています。
ベタには一番の特徴である長く大きな尾ひれを持っている事から、水流などが強いとヒレが流されてしまい体の自由を奪われてしまうのです。
もちろんベタも魚ですので、流れに逆らって泳ぐ事は可能ですが、通常の熱帯魚よりも流れの抵抗が大きく、元々早く泳げる種類では無いため大きく体力を削られてしまうのです。
その為、エアレーションによって水流が発生してしまったり、エアレーションから出される空気の粒にヒレが引っ張られてしまう環境になる可能性があるのです。
条件次第ではエアレーションもベタに有効
上記の理由から、ベタ水槽にはエアレーションを設置しなくても特に問題なく飼育する事が可能です。
かといって、ベタの飼育にエアレーションが完全に無意味というわけでも無いのです。
ベタもえら呼吸を行う
前述でベタはラビリンス器官を使って、空気中から呼吸できると紹介しています。
ただ、ベタの呼吸方法はそれだけではなく、一般的な熱帯魚と同じ様にえら呼吸を行うことも可能なのです。
なので、水中の酸素濃度が確保されている環境であれば、それに越したことは無いのです。
それにいちいち水面まで移動して呼吸するよりも、その場でえら呼吸を行えた方がベタにとっても楽でしょうから、水流などの問題が起きない広いスペースでベタを飼われている場合はエアレーションを導入するメリットは一応あるのです。
水草やフィルターがある場合
なお、ベタ水槽に水草やフィルターを設置されている場合については、少し状況が異なります。
というのも、水草があれば光合成により水中に酸素が供給されている状況ですし、フィルターにより水面が揺らいでいる状態を作れている場合はそこから水中に酸素供給ができていますので、どちらか片方でも設置されている水槽ではエアレーションの価値はグンと下がってしまいます。
バクテリアには酸素が必要
次に、ベタ1匹だけを飼育している水槽であっても、水質悪化を抑制してくれるバクテリアが水槽内にいる場合もあります。
このバクテリアも極小ではありますが生物ですので、生きれる環境としては酸素を含んだ水である必要があります。
なので、前述でも少し触れていますが、水草もフィルターも無い水槽であればエアレーションを導入する事でバクテリア の増殖&定着を促す事ができる様になるでしょう。
もちろん、バクテリアがいない環境でも、適度な水換えと糞の回収を行えばベタの飼育には悪影響はありませんので、ご安心ください^^
ベタにエアレーションは不要
以上がベタの飼育環境において、エアレーションが必要かどうかの内容となります。
はじめに紹介している様に、極論を言ってしまえばエアレーションがなくてもベタの飼育は可能となります。
もちろんエアレーションを導入する事にはメリットは一応ありますが、それには広さや水流などの問題をクリアする必要がありますので、飼育環境(水槽の大きさ)次第では逆にエアレーションがデメリットになる可能性も大いに考えられるでしょう。
個人的には、エアレーションに使用されるポンプの騒音問題は避けたいところですので、より良いベタの飼育環境を考えるのであればエアレーションの導入よりも水草やフィルターをお勧めいたします^^
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