熱帯魚などのアクアリウムを嗜んでいると、コケが発生する事もあるでしょう。
しかし、「ちょくちょくコケが発生というレベル」ではなく、急激に爆殖する場合は何かしらの原因が考えられます。
そこで、今回は我が家の水槽で実際に起きたコケ爆殖の原因を考察してみたいと思います。
まだ駄目だぁ〜!
っちゅう事で、最終兵器ヤマト投入。
・・・分かっちゃいたけどドデカい(汗) pic.twitter.com/sEyml04lnv— ハリー@アクアリウム (@harryaqua_jp) February 15, 2020
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そもそもコケが発生する理由は?
まずは、そもそもの話コケがどの様な理由から発生しているのかという点について知っておく必要があります。
なので、先にコケ発生のメカニズムについてご紹介しようと思いますが、その原因は1つではなく複数の要因からなるものなのです。
水の富栄養化
まず一つ目の原因としては、水槽内の水中に含まれる栄養分が必要以上に多い事です。
水中に栄養分がある事自体は、水草の促進にも繋がりますので特段悪いことではありませんが、それが度を超えて多くなってしまうと水草が吸収しきれない栄養分を餌としてコケが発生・繁殖してしまうのです。
なお、水中の栄養分が多くなる原因としては、熱帯魚の糞などを分解するバクテリア不足や餌の食べ残しが多い、水草用肥料の過剰投与などが挙げられます。
強い光量
コケ発生の2つ目の原因としては、強い光量が挙げられます。
特に太陽光が直接当たる様な場所に設置している水槽の場合は、LED照明などに比べて非常に強い光が当たる事になります。
こういった光は水草などの光合成促進に繋がりますので、その部分だけを見れば良い事ではありますが、その過剰すぎる光量は微細な状態のコケにとっても光合成の機会を与えてしまいます。
植物は光合成をする事で二酸化炭素を酸素に変換する事が可能ですが、その際の副産物として炭水化物すなわち植物の成長に必要な栄養素も合成します。
つまりコケが光合成をすればするほど、どんどんコケが成長していってしまうという事になるのです。
外部からの持ち込み
コケ発生の原因の3つ目としては、その水槽内で発生するという訳ではなく、水槽外部から持ち込んでしまうという要因が挙げられます。
室内にある熱帯魚水槽などの場合はこういった機会はありえないと思われるかも知れませんが、意外とその機会はあるのです。
例えば、生体(熱帯魚)を購入して水合わせ後に水槽内に導入されますが、その時に販売店の水槽の水が少量ではありますが自宅の水槽内にも入る事になります。
その際に、その少量の水の中にコケの粒子が混じっていれば、その粒子がどんどん成長していき、いずれ水槽内でも目に付く存在になり得ます。
他にも、水草の購入時でも同様の事が言え、その水草自体にコケが付着しており、そのまま自宅の水槽に水草と一緒に導入してしまうこともあるのです。
コケ爆殖の原因を考察
特に普段と何も変わらない環境で、なおかつ新しい設備や習慣を取り入れていない状況では、基本的にコケが急激に増殖する事はないでしょう。
あったとしても、ジワジワと増えていくといった程度です。
つまり、急激なコケ増殖が起こるという事は、何か普段とは異なることを行ってしまったという場合がほとんどでしょう。
そこで、我が家のコケ爆殖水槽を基に、その原因を考察していきたいと思います。
照明の変更
まず、一つ目の原因と思しき要因としては、照明の変更が挙げられます。
以前はスポットライト型のリーフグローというLED照明を使っていたのですが、以前から評判の高かったアクロ TRIANGLE LED GROWに変更したのです。
この変更により、水草の成長はかなり促進されたのですが、同時にコケの増殖を促進させてしまった可能性も考えられるのです。
外部からの持ち込み
2つ目の原因と思われる要因としては、グリーンロタラの購入・導入です。
お店で鉛巻きのグリーンロタラがあったので、店員さんに注文。
なぜか一瞬固まったが、その後謎に1巻サービスでプレゼントしてくれる事に!良く分からんがラッキー♪って思って家で鉛を外してみて、その理由が判明しました。。。
頑張ってここから立派に育てます! pic.twitter.com/NWMLCPe7BP— ハリー@アクアリウム (@harryaqua_jp) January 18, 2020
実はこのグリーンロタラ、ボロボロだった事は本数のサービスで帳消しだと思っていたのですが、1点気になる点があったのです。
それは写真には残していなかったのですが、緑の繊維の様なものが絡まっていたというものです。
元々鉛巻きで販売されていたものですので「間に挟んでいた綿の繊維が絡まってるのかな?」と思い除去を試みましたが、かなり複雑に絡まっており引っ張ると水草がズタズタになってしまうので、さほど気に留めずそのまま導入してしまったのです。
今思えば、今回増殖している糸状コケと形状が似ていたので、これが原因である可能性が一番高いと思われます。。。
ちなみに、現在は繊維が絡まっていた株は除去しました。
石(流水石)の導入
3つ目の原因と思しき要因としては、流水石をレイアウト素材としていくつか導入してしまった事です。
基本的に水槽内に石を導入すると、その石の成分が水中に溶け出す事で水質をアルカリ性に傾かせてしまいます。
多くの熱帯魚が弱酸性の水質を好むので、この現象は好ましくありません。
そして、更に困った事にコケの増殖に適した水質というのも弱アルカリ性のとなっているのです!
なので、コケ増殖の1番の原因かどうかは定かではありませんが、少なくとも促進させていた要因であることは間違い無いでしょう。
もちろん石は既に撤去済です。
コケ対策として行った事
以上が今回、我が家の水槽内で起こったコケ爆殖の原因の考察となります。
これが正解かどうかは、これらの原因と思しき要因を取り除いてやれば解決するでしょうから、早速これらを撤去する事に!
照射時間の短縮
まずは光の問題について。
アクロ TRIANGLE LED GROWは折角購入したものですし、何より水草の成長促進には確実に役立っていますので、これに関しては撤去は行いません。
代わりに照射時間の短縮を行う事にしました。
今までは朝の8時から夜の22時まで点灯していましたが、これを朝の8時から夜の20時までの点灯、すなわち12時間照射に変更したのです。
もちろん、部屋の電気は0時ごろまで点灯していますので、わずかな光の照射はあります。
コケが大量についたコケの除去
次に、コケが大量についている水草(グリーンロタラ)の除去を行いました。
これは前述でご紹介している導入前から繊維が絡まっている株に加えて、元々無傷だったがかなりコケの浸食が進んでしまったものも除去する事にしました。
石の撤去&水換え頻度UP
続いて、水質のアルカリ化の原因となっているであろう流水石も全て撤去しました。
が、撤去したところで既に水質がアルカリ性に傾いている状態であれば、それを弱酸性に、最悪でも中性にまで戻しておきたいところですので、水換えの頻度を少しあげる事にしました。
一度に大量の水換えを行うことはできませんが、これを高頻度で繰り返せばその内水質も元のpHに戻る事でしょう。
その他
他にも、コケの増殖を抑えることはできても、すでに発生しているコケの除去を行わない限りは景観は損なわれたままです。
そこで上記の他にも既にあるコケに対して作用できるであろう要因としていくつか施策を行いました。
具体的には木酢液の添加や人生初のヤマトヌマエビの導入、またあまりにも長く成長している糸状コケに関しては物理的にピンセットで毟り取りました。
また、外部フィルターに通じるホース内部にもコケが侵攻していたので、立ち上げ2ヶ月ほどでしたがフィルターの掃除も行いました。
コケ対策を行った結果
これらを行った結果、約1週間でここまで改善する事ができました。
コケ問題、
だいぶ落ち着いてきた・・・。 pic.twitter.com/nsLMuzswio— ハリー@アクアリウム (@harryaqua_jp) February 18, 2020
ヒーター上部はさすがにエビ達も掃除しに行きにくい部分ですので、ここは人力で掃除するとして、以前まであった水流に乗ってゆらゆらと漂っていた糸状コケは今ではかなり少なくなりました。
最悪、リセットも考えていたので何とか持ち堪える事ができて良かったです。
もしも現状コケ問題に悩まされている同志がいましたら、是非参考にしていただければと思います。。。
・・・ちなみに、個人的には外部からの持ち込みと石の導入が主な原因だったのではないかと睨んでいます。
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