熱帯魚や金魚、メダカなどを水槽で飼われている場合、どこかのタイミングで水槽全体の掃除が必要になるでしょう。
しかし、水槽の掃除は闇雲に清掃しても、あまり効果が発揮できない事があるのです。
そこで、ここでは一般的な水槽の掃除方法とその順番についてご紹介いたします。
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水槽の掃除でのNG例
水槽を掃除する際には、水槽のリセットの様に一旦生体を水槽から全て取り出す訳ではないので、ある程度の水を残した状態での掃除となります。
そんな状況である為、掃除を行う手順がかなり重要になります。
逆に言えば、その手順を間違えてしまうと折角掃除したのに、効果が半減してしまう事にもなりかねないのです。
そこで、具体的な水槽掃除のNG例を簡単にご紹介しておきましょう。
フィルターだけを先に掃除する
やってしまうと一番イタい手順としては、フィルターだけを先に掃除してセットしてしまうというものです。
フィルター掃除自体には何の問題もないのですが、一番初めに掃除を開始してフィルターを水槽にセッティングしてから他の部分の掃除を行うというのはかなり勿体ない状況と言えるでしょう。
なぜなら、折角掃除で綺麗になったフィルターなのに、先にセットを完了させてしまったが為にその後のコケ掃除やソイル掃除の際に水中に待った大量のゴミを吸い取ってしまい、早々にフィルターが汚れきってしまうからです。
水換えだけを先に完了させてしまう
多くの方が、水槽掃除のタイミングで水換えも行われるかと思いますが、この水換えのタイミングも重要になります。
このタイミングで失敗があるとすれば、掃除の頭に水換えを行ってしまう事です。
前述のフィルターの順番と同様に、先に水換えを行ってもその後のコケやソイル掃除の際に水もかなり汚れてしまう事になりますので、先に水換えを行っていてもその効果はほぼ意味がないような状態になってしまうのです。
水槽掃除の効果的な順番
では、ここからは実際に水槽の掃除をより効果的に行う方法とその手順についてご紹介していきましょう!
具体的な手順としては、以下の通りでございます。
効果的な掃除の手順
- 新しい飼育水の準備
- フィルター・ヒーターの撤去・掃除
- ガラス面のコケ掃除
- ソイル掃除&水換え
- 新しい飼育水の導入
- フィルター・ヒーターの設置
新しい飼育水の準備
まず初めに行うこととしては、新しい飼育水の準備となります。
飼育水という事は当然カルキ抜きの処理が済んでいる水と言う事になりますので、完成させるまでに少し時間がかかります。
なので、後から「まだ飼育水ができていない」と慌てて準備するような事態にならないように、予め準備をするところから水槽掃除の始まりとなります。
フィルター・ヒーターの撤去
続いては、フィルターとヒーターを水槽から撤去して、この2つの清掃を行います。
なお、フィルターに鉱石タイプのろ材などを使用している場合は、定着しているバクテリアを死滅させない為にカルキ入りの水道水ではなく、飼育水もしくはカルキ抜きした水で軽くすすぐ程度に済ませましょう。
もちろん、フィルター本体とヒーターに関しては、そのまま水道水で掃除してしまって大丈夫です。
ガラス面のコケ取り
次に行う事は、ガラス面のコケ取りです。
これに関しては、特に掃除方法に関する注意点はありませんが、もしミナミヌマエビやオトシンクルスなどの苔を主食とする生体を飼われている場合は、餌不足にならないように少量のコケは残しておくようにしましょう。
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ソイルの掃除と水換え
ガラス面のコケ取りが完了すれば、続いてソイルの掃除を行う事になります。
ソイルの掃除内容としては、沈殿している糞やゴミなどをプロホースなどを使って吸い上げるというものになります。
この時、当然飼育水と一緒にゴミを吸い上げる事になりますので、水換えの役割も同時に果たす事が可能です。
ポイント
ソイル全体を吸い上げ完了した時点で、もう少し水を吸える余裕がある場合は、水中に漂っているコケの残骸なども一緒に吸い取れば、水槽内の汚れをより多く取り除く事が可能です。
新しい飼育水の導入
ソイル掃除も完了しましたら、新しい飼育水の導入を行いましょう。
もちろん、勢いよく水槽内に注水してしまうとソイルが舞ってしまうので、徐々に注水もしくは水槽内に水の勢いを殺せるようにオタマや手で受けながら注水するようにしましょう。
また、この時にまだ浮遊物が残っている場合は、網ですくって取り出すようにしましょう。
フィルター・ヒーターの設置
最後に、フィルターとヒーターを設置して稼働させれば、水槽の掃除の完了となります。
なお、フィルターの稼働時には掃除で流しきれなかったゴミが吐水口から排出されてしまう可能性がありますので、念の為吐水口に網を構えておくと安全です。
まとめ
以上が、一般的な水槽の掃除方法と正しい手順となります。
「一般的」とご紹介しておりますが、一番掃除の効果が高まる手順となっていますので、自分自身で何かこだわりのある方法などをお持ちでない方は、基本的に参考にしていただいても問題のない方法と言えるでしょう。
最後に注意点としては、春秋の季節に行う掃除の場合はそこまで神経質になる必要はありませんが、夏冬の季節に掃除を行う場合は水量が減ってしまう事で外気温からの影響を受けやすくなってしまいます。
特に冬場は水量が少なくなると、ヒーターなしではそこそこのスピードで水温の低下が発生しますので、焦る必要はありませんが手際良く掃除を行う必要がありますので、その点だけはご留意いただければと思います。
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