小型水槽でも利用できる外部フィルターの一つにエデニックシェルトV3という商品があります。
アマゾンのレビューなどを見るといくつか気になる内容の記載がありましたので、その辺りを実際に使ってみて検証することにしました。
そこで、ここではこのエデニックシェルトV3のレビューについて触れていきたいと思います。
エデニックシェルトV3はこんな外部フィルター!
それでは、このエデニックシェルトV3が一体どの様な外部フィルターなのかを簡単にご紹介しておきましょう。
メーカー
まずはエデニックシェルトV3のメーカーについて。
この商品はスドーという熱帯魚や爬虫類関係の用品をメインで製造販売されている会社で、ホームセンターなどに商品を下ろされている会社です。
会社としても昭和29年設立というかなり歴史のある会社となっていますので、それだけ信用できる会社と言えるでしょう。
濾過システム
このエデニックシェルトV3の濾過システムについても紹介しておきましょう。
まず、給水のためのモーターは外部装置に内蔵されていますので、水槽内に投入するものはパイプ部分のみですので、大きなスペースは不要となっています。
そのうちの一つである給水パイプから汲み上げた飼育水が外部装置内でまず綿状のマットに行き着き、そこで大き目のホコリやフンなどが絡め取られます。
そして、そのマットの下に敷き詰めているろ材(上記写真で言えば左上の部品)でより細かなゴミを取り、さらにそのろ材に定着させるバクテリアで有害物質の分解を行うことになります。
そして、そのろ材を通過した飼育水が再び水槽内に排出されるという流れになっています。
小型水槽向けのフィルター
このエデニックシェルトV3は、基本的に小型水槽向けの外部フィルターとなっています。
その為、適応水槽のサイズとしては40cm水槽(25ℓ以下の水量)の環境下でのみ利用できる商品です。
それもあってか、エデニックシェルトV3は手のひらサイズと非常にコンパクトな大きさで、片手で簡単に持ち上げられる重さですので掃除も非常に簡単に行う事ができますね。
水量などの使用感
「外部フィルター」と言えば、大型水槽に使われる濾過フィルターというイメージがあり、それだけに水流などもかなり強い印象があります。
しかし、このエデニックシェルトV3は小型水槽向けな商品なだけあって、丁度良い強さの水流だと感じました。
餌やりの際にも、餌が一気に吹き飛ばされる様な激流ではなく、熱帯魚達が排出口近くの水流が強いエリアであっても餌を追いかけて追いつける程度の水流となっています。
アマゾンのレビューの検証
ここからは私が購入する前に確認したアマゾンに書き込みがあったレビューについて。
いくつかこの商品を低評価しているユーザーが指摘していた項目について、かなり不安がありましたが、同じ内容で苦言を呈されている方が居なかったので、「これは大丈夫」だと判断して購入しました。
そして、実際にそれらのレビューが本当なのかを検証してみることに!
カラカラ音がする?
まず、一番気になっていたエデニックシェルトV3の音の大きさ問題について。
レビューの一つに、カラカラ音がずっと鳴っているという書き込みがありましたが、私が購入したエデニックシェルトV3にはこの兆候は見られませんでした。
厳密にいうと、稼働開始時にフィルター内部に入っている空気抜きが完了するまでカラカラ音が鳴りますが、これが完了してからは一切無音なまま稼働してくれている状態です。
蓋が固くて開かない?
続いては、蓋が固くて開けられないというレビューについて。
これに関しては、半分同意できる内容となります^^;
というのも、私自身はそこそこ力に自信がある方ではありますが、確かに組み立ての際の初めて蓋を開ける時には結構苦労しました。
この苦労というのは、「蓋が硬い」というよりも、蓋の部分が曲線になっているので「しっかり掴めない」という表現の方が正しいでしょう。
蓋開けのポイント
ちなみに、この「蓋硬い問題」に関しては実は個人的にすでに解決策があります。
それは、この商品には初稼働時にスムーズに水が循環できる様に呼水を入れるキャップが蓋の上部に設置されているので、そのキャップを外してやると指を入れる事ができます。そこから蓋を指で引っ掛けながら引っ張ってやれば、案外簡単に蓋を開ける事ができるのです。
ポンプの揚程がない?
3つ目の低評価のレビューは、エデニックシェルトV3の揚程が弱いという点について。
この揚程とはポンプの力によりどれだけの高さまで水を押し上げる事が出来るかのことで、すなわちどれだけ水槽との高低差がある場所にフィルターを設置できるかという事を指します。
これに関してはアマゾンの販売ページには記載がない内容ですので、購入ページだけでは判断できない部分ではありますが、確かにこのエデニックシェルトV3の揚程は大型水槽にも使える外部フィルターに比べると弱いと言えるでしょう。
大型向けの外部フィルターの場合、水槽台の上にある水槽に対して、外部フィルター自体をその水槽台の下の棚に収納している事がほとんどですので、かなりの揚程がある事がわかります。
しかし、エデニックシェルトV3の場合は、そもそも付属のホースの長さが短い事からそれ以上水槽から離して設置する事が難しいのです。
なので基本的にエデニックシェルトV3は水槽の真横に設置する事になるでしょう。
エデニックシェルトV3は普通に良いフィルター
以上の内容から、エデニックシェルトV3は普通に良いフィルターと言えるでしょう。
レビューであったカラカラ音の継続も見られませんし、蓋の硬さに関しても工夫をすれば今のところ苦労することもありませんし、水流や本体のコンパクトさも非常に気に入っていますので、オススメできる外部フィルターと言えるでしょう。
もちろん、人によってはオススメできない可能性もありますので、以下の条件に該当する方のみ検討する価値があるでしょう。
こんな方におすすめ
- 20〜40cm水槽をお持ちの方
- 水槽の横に設置できるスペース(9×17×15cm)がある方
- 説明書を正しく読める方
ちなみに、最後の「説明書を正しく読める方」というのはバカにしているのではありません。
正しい方法で稼働させないと前述の様にカラカラ音が長引いたりする可能性があるので、そういった意味で面倒くさがらずに説明書を読める方じゃないと逆に手間がかかる事が予想されるからなのです^^;