15cmというサイズであっても、水槽で生体を入れる限りはフィルターを導入して水質を安定させた方がいいでしょう。
しかし、その小さな水槽に一般的なろ過フィルターを入れると水槽内がパンパンになってしまいます。
ここでは、そんな問題を解決できる15cm水槽にオススメのフィルターをご紹介いたします。
エアレーション機能も持つフィルター
まずは、エアレーションの機能も一緒に搭載している(同時使用ができる)15cm水槽にオススメのフィルターをご紹介しましょう。
GEXのろ過ボーイ
一つ目のエアレーション付きの小型フィルターは、GEXさんが発売しているろ過ボーイセットSという商品です。
こちらはろ過ボーイSとエアレーションポンプがセットになっている商品で、サイズが8×8.6×9cmというかなり小型なフィルターとなっています。
ろ過ボーイ単体でも販売されていますが、単体では作動せずどのみちエアポンプの用意が必要になります。
このサイズでエアレーション機能も備えていることから、15cm水槽のような省スペースな水槽には非常にありがたい商品となっています。
水作のパネルフィルター
2つ目に紹介する15cm水槽にオススメできるエアレーション搭載のフィルターは、水作さんが販売しているパネルフィルター Sという商品です。
この商品はその名前の通りパネル型のフィルターとなっており、厚さが1.8cmというかなりスリムなフィルターとなっています(幅X奥行X高さ:7.2×1.8×20.3cm)。
なので、水草やレイアウトを設置する場合は、その後ろにこのフィルターを設置することで景観を損なわずに15cm水槽にろ過機能を追加する事が可能です。
ただし、このフィルターにはいくつか注意点がありますので、そちらも併せてご紹介いたします。
注意
- 単体では機能しませんので、別途水心 SSPP-3Sなどのエアーポンプを購入する必要があります。
- フィルターの高さが20cmと少し高めの商品となっていますので、15cmの立方体の水槽には利用できません。
15cm水槽にオススメのフィルター単体商品
続いては、同じく15cm水槽にオススメできるフィルターの紹介となりますが、ここから紹介する商品はエアレーション機能が付いていないフィルター機能のみの商品となります。
なので、ベタ用水槽だったり水草を適切に植栽している水槽、もしくは別途エアレーションを導入検討されている方にオススメのフィルターとなります。
ニッソーのマイクロパワーフィルター
一つ目に紹介する単体フィルターは、ニッソーさんが販売しているマイクロパワーフィルターです。
この商品は、幅X奥行X高さが3.1×2.6×6.4cmという大きさですので、15cm水槽のような小さな水槽であってもそこまで空間を圧迫する事がないフィルターとなっています。
ただ、このフィルターのメリットでもあるパワフルなろ過能力が15cm水槽では逆にデメリットになってしまい、必要以上に強い水流を作ってしまうこともあります。
なので、このフィルターについている水流の調整つまみで最弱にしてから使用するようにしましょう。
起動時に音がうるさい場合はエアーが絡んでいる可能性がありますので、電源のON/OFFを繰り返してエアーを抜きましょう。
テトラのマイクロフィルター
2つ目に小型水槽にオススメできるフィルター単体の商品はテトラさんが販売しているマイクロフィルターという商品です。
この商品は幅X奥行X高さが3.5×4.5×8cmというサイズで、前述のマイクロパワーフィルターよりも少し大きい商品となります。
このフィルターの特徴としては、フィルターの向きを縦向きに設置してろ過した水を水面上部から放出させたり、横向きに寝かせて設置して底面に向けて放水する方法など、状況に合わせて設置方法を変える事ができるというものです。
なので、水槽の底に溜まっている餌の食べ残しやフンを掃除したい場合は、わざと放水で水中に舞わせてフィルターで吸い取るという方法でも使う事が可能です。
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15cm水槽のフィルター選びの基準
以上が15cm水槽という限られたスペースを食い潰さずに使用できるフィルターの一覧となります。
とはいえ、現状でもまだ選択肢が4つも残っていますので、最後にフィルター選びの基準についてお話ししたいと思います。
酸素はエアレーション無しでも大丈夫?
まずはエアレーションの有無が水中の酸素濃度に与える影響について。
当然ながら、エアレーションがあった方が水中の酸素濃度は高くなるのですが、実は水面と空気が触れ合っているだけで酸素は水中に溶け込んでくれますので、絶対にエアレーションが必要というわけではないのです。
エアレーションが必要なケースとしては、酸素を消費する存在である生体を多めに入れている水槽の場合は、自然に溶け込む酸素の量だけでは足りなくなる可能性があるので、エアレーションは必要になるでしょう。
水草による光合成もさせている場合は、多少の過密飼育でも酸素供給は間に合います。
なので、15cm水槽であればネオンテトラサイズの熱帯魚3匹までならエアレーション無しでも大丈夫(大型魚の場合は2匹)、ですがそれ以上の熱帯魚を入れる場合はエアレーションもしくは水草は欲しいとところでしょう。
ベタの飼育の場合
熱帯魚の中でもベタの飼育に15cm水槽を利用されている、もしくは利用を検討されている方は多いでしょう。
ベタ水槽に設置するフィルター選びの場合は、ベタがもともと水流に弱い種類の熱帯魚なので、ろ過ボーイセットSがオススメとなります。
このフィルターであれば、エアレーション機能は正直不要ですが水流を最小限に抑える事が可能となります。
水草のある上記以外の場合
最後に水草も一緒に育てる場合について。
この場合は、酸素濃度問題は解決しますので、断然マイクロパワーフィルターをオススメいたします。
前述の通り、このフィルターはサイズの割に一番パワフルなろ過機能を有していますので、水流に弱い熱帯魚でもいない限り15cm水槽には一番オススメできるフィルターとなります。
このフィルターを回している水槽であれば、バクテリアさえしっかりしていれば、しばらくは水換えを行わなくても問題なく飼育する事ができるでしょう^^