アクアリウムを長期間設置していると、どこかのタイミングで水槽のリセットが必要になります。
その理由が数年毎に訪れるメンテナンスだったり、コケの進行が止まらない、レイアウトを変えたいなど理由は様々でしょう。
そしてその時には生体の避難が必要になりますので、今回はその方法をいくつかご紹介しようと思います。
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1日でリセットが終わる場合
まずは、水槽のリセットが1日で完了する場合の生体の避難場所の確保について。
このケースは、水槽のレイアウトなどが簡易的、もしくは水草植栽を田植え方式で行う事ができるケースにあたります。
水草のミスト式での植栽は該当しません。
大きめのバケツに
このケースの場合は生体の待機時間もそこまでかからないので、避難場所のスペースは少し手狭であっても耐える事が可能です。
なので、一番簡単な方法としては100均などで販売されている中型のバケツに飼育水やヒーター、フィルターなどをそのまま移動させてやると良いでしょう。
もちろん、その環境で何週間も生体を飼育するというのは、生体へのストレスの面でもオススメは出来ませんが、数時間程度の退避場所としては特に問題はありません。
ただし、混泳NG生体をセットで同じバケツに入れるのはリスキー ですので、バケツ2個で対応する様にしましょう。
発泡スチロールの保温ケース
2つ目の退避場所としては、これまた100均で販売されている発泡スチロール製の保温ケースをあげる事ができます。
この退避方法は特に冬場に有効で、保温ケースとして販売されている発泡スチロール製の商品なので、前述でご紹介のバケツよりも水温の低下を抑える事が可能です。
ただし、100均で販売されているものは比較的サイズの小さいものばかりですので、水槽のリセットにともなって退避させる生体の匹数が多い場合には複数個を購入、もしくは100均ではなくなりますが大きめのクーラーボックス(釣り用具やキャンプ用として販売されているものなど)を用意した方が良いでしょう。
数ヶ月のリセット期間が必要な場合
続いては、何らかの理由でリセット水槽に生体を導入できる様になるまでに数ヶ月単位で時間が必要な場合について。
この場合は、生体の避難場所は単なる避難場所としてではなく、しっかりとその場所で生活できる環境である必要があります。
そういったポイントも加味して、長期間の避難場所をご紹介いたします。
もう一つ水槽を用意する
水槽のリセットに長期間かかってしまう場合、一番確実な方法としては水槽をもう一つ用意してしまうという方法になります。
なので、この方法は厳密に言えばリセットというよりも、単純に新しく立ち上げた水槽に生体を引越しさせるという方法と言えるでしょう。
今使っている水槽をリセットしたい場合
中には高価な水槽を使用されており、同じ水槽をもう一つ常備しない予備水槽として購入するのは難しいという場合もあるでしょう。この場合は安価な水槽を購入して、一旦そちらに生体を移動。そして今の水槽のリセットが完全に完了してから引っ越しという方法になります。
この時、すでにフィルターに十分なバクテリアが定着しているのであれば、避難用水槽には水草などを無理にセットする必要はありません。が、もしそうでない場合は、何らかの水質改善策(水換え頻度増加など)が必要になります。
段ボールで簡易水槽を作る
2つ目方法は、1つ目の方法とほぼ同じ手法ではありますが、極限にまでコストを抑える事ができる方法となります。
その方法とは同じ大きさの水槽をもう一つ購入するのではなく、段ボールで簡易的な水槽を作るというもので、ご家庭によっては必要な道具は全て家に揃っている場合もあります。
必要なもの
- 水槽と同じ大きさの段ボール
- ガムテープ
- ビニール袋2枚
作り方は至って簡単で、単純に段ボールの上部のみを開けた状態でガムテープで固定し、その中にビニール袋(安全のため二重に)を敷いてしまえば完成となります。
水の重みでダンボールの四方が破れてしまう可能性がありますので、ガムテーム等で補強をしましょう。
この方法であれば無駄な出費は抑えれて、尚且つ水槽のリセット後は畳んで捨てる事ができるので収納スペースの確保も不要となります。
ただし、当然のことながら観賞用としての用途には使用する事ができず、強度的に設置位置の変更が出来ない等のデメリットも存在するので、それらのポイントは事前に把握しておきましょう。
我が家のリセットの場合
以上が、水槽のリセット時に生体を退避させる方法のご紹介となります。
我が家の場合は前述でもご紹介の通り別の水槽を購入して、そこに生体を引っ越しさせるという方法にしました。
ただ、せっかくの機会ですので水槽を若干だけ大きくして、水草はニューラージパールグラスだけという超シンプルなレイアウトに変更する事にしました。
余った水槽はベランダでの水草栽培用もしくは稚魚や稚エビの隔離水槽用に、引き出しに閉まっておこうかと思います。
まとめ
水槽のリセット時には生体を別の容器に避難させる必要がありますが、その容器はリセットにどれだけの時間がかかるのかによって用意すべき物が異なります。
もし、数時間でリセットが完了して生体を元に戻す事が出来るのであれば、バケツや保温ケースなどに一時避難させるだけで大丈夫でしょう。
しかし、水槽のリセット&立ち上げに数ヶ月単位という長期的な避難が必要になる場合は、それなりの大きさの環境が必要になりますので、もう一つ水槽を購入して用意するか、もしくは見た目は悪いですがコスパ最強な簡易段ボール水槽を作ってそこに避難させる様にしましょう。
個人的には、新しい水槽を購入するという方法がオススメではありますが、見た目を重要視しないという場合には段ボールもありかと思います^^
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