熱帯魚の飼育と聞くと「やる事が多くて大変」と思われる方もいるでしょう。
実際にメダカの飼育などに比べると、必要な設備なども多い点などを考えると、あながち間違いでは無いと言えるでしょう。
しかし、実際にどれくらい大変なのかはイメージしにくいでしょうから、ここでは普段行っている熱帯魚の飼育や管理内容についてご紹介いたします。
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熱帯魚の飼育で毎日やる事
まずは、熱帯魚の飼育において、毎日のルーティーンとして行っている内容について見ていきましょう。
餌やり
まず一つ目に紹介する世話の内容としては、やはり定番の餌やりです。
餌やりは基本的には毎日行う作業の一つで、1日に2〜3回を目安に与えることになります(仕事がある方は朝夕の2回、主婦の方の場合は朝昼晩の3回に分けて与える事が多いようです)。
この餌やりは、人工フードを水面にパラパラと落とすだけの作業となりますので、1回の所要時間としては5秒ほどの作業となりますので、「大変な作業」とは程遠い内容となっています^^
温度チェック
毎日行うことの2つ目の内容としては、熱帯魚は暖かい水でしか生きられない生体ですので、水温のチェックが必要になります。
ただ、基本的にはアクアリストの99%の割合で、全自動で温度管理してくれるヒーターを水槽に入れて飼育しますので、本当にちらりと水温計を見る程度の水温チェックとなります。
しかも、私の場合であれば餌やりの際に水温チェックも一緒に行う事がほとんどですので、こちらの所要時間も2〜3秒といった簡単な内容となっています。
照明のON/OFF
毎日やることの3つ目の内容としては、照明のON/OFFが挙げられます。
これはそのままの意味で、水槽につけている照明を朝出かける前と夜寝る前のタイミングでON/OFFするだけの内容となります。
つまり、所要時間としては2秒といったところでしょうか(笑)
こう見ればお分かりいただける様に、実際のところ熱帯魚の日々の世話は1日合計で10秒程度のものだったのです^^;
熱帯魚の飼育で手間のかかるポイント
とはいえ、熱帯魚を飼育する上で手間のかかる作業内容がある事は確かなのです。
そして、そのポイントとしては日々の世話ではなく、たまに行う必要がある作業内容の中に隠されていたのです。
水換えの際の一手間
まずは、水槽の水換えの際に手間をかける必要があるポイントについて。
メダカの水槽でも、室内飼いの場合は1〜2ヶ月に一回は水換えを行うかと思いますが、その際には水道水に対してカルキ抜き処理を行う必要があります。といっても、カルキ抜き溶剤(100均で購入可能)を入れてかき混ぜるだけですので、ものの数秒で完了するものです。
しかし、熱帯魚の水換えの場合はこのカルキ抜きの作業に加えて、温度調整も必要になるのです。
前述でも触れましたが、熱帯魚は温かい水でしか生きられませんので、水槽内に急に冷たい水を注いでしまうと体に負担がかかってしまい弱らせてしまうのです。
なので、新しい飼育水として水槽内に注水する際には、できる限り元の水槽内の温度に近い状態にまで持っていった水を用意する必要があるのです。
水温調整の方法
ちなみに、この水温調整の方法には2通りあり、一つは水道水から水を汲む段階でお湯と冷水をバランス良く入れる事で水温を適温に持っていく方法です。調整が難しいですが、これが出来れば一気に水換えをスムーズに済ます事が可能です。
2つ目の方法としてはカルキ抜きを行った水道水(冷水)に水槽内で使っているヒーターを入れるという方法です。もちろん、その間は水槽内にヒーターがない状態になりますが、そんなに急速に水温が低下する事はないので、新しい飼育水の水温調整が完了するまでの間は適温を維持する事が可能となるでしょう。
濾過フィルターの掃除
次に熱帯魚の飼育で手間のかかる作業としては、濾過フィルターの掃除が挙げられます。
メダカなどの水槽の場合は、元々が水質悪化に強い生体ですので、濾過フィルターを設置せずに飼育されている方も多いでしょう。しかし、熱帯魚の場合は水質悪化に弱い種類の熱帯魚も多いので、濾過フィルターの設置は基本的には必須となっています。
そして濾過フィルターは種類によっては3〜4週間の1回の周期でメンテナンス(掃除)が必要になります。この掃除が濾過フィルターの種類によっては少し手間がかかる作業となるのです。
外部フィルター(水槽外に設置するタイプのフィルター)の場合は、半年に1回の掃除で大丈夫です。
その他、金魚やメダカの飼育と変わらない点
熱帯魚の飼育には他にもいくつか作業内容がありますが、他の内容はメダカや金魚の飼育の際にも必要になる作業内容のものとなります。
念の為、それらもご紹介しておこうと思います。
ガラス面の掃除
生体を水槽内で飼っていれば、どこかのタイミングでコケが発生してきますので、景観を損なわない様にコケ掃除を行う必要があります。
ただ、このコケの発生比率や発生するコケの量は水槽ごとに異なりますので、一概にコケ掃除にどれくらいの時間がかかるのか、どれくらいの頻度で必要になるかは断定する事ができません。
もちろん、コケを放置しても熱帯魚が死んでしまう事はありませんので、その点はご安心ください。
水草のトリミング
これは全ての水槽に該当する内容ではありませんが、縦に伸びるタイプの水草を植栽されている場合は、その伸び具合に合わせてトリミング(ハサミでカット)する必要があります。
ただ、残念ながら私の水槽ではこの作業が面倒なので、中景草と前景草というあまり高さの出ない水草しか植えていませんので、実際にトリミンを行なった事がありません。
ただ、他のアクアリストの方々を見ている限り、トリミング自体にそこまで時間がかかっている様子ではありませんので、カットするだけならものの数分で完了させる事が可能でしょう。
ただし、そのカットした水草の先の部分を再び水槽に植栽する場合は倍の時間がかかりますので、その点はご留意ください。
熱帯魚の飼育は大変かどうかのまとめ
以上が、実際に熱帯魚を飼育している私の実体験からご紹介できる熱帯魚の飼育内容となります。
今までにメダカや金魚の飼育をされた方であれば何となくイメージできるかと思いますが、熱帯魚といっても思ったよりも飼育に手間がかからないのです。
もちろん手間が0という訳ではありませんが、一つ一つの作業自体はそこまで時間がかかるものではありませんので、熱帯魚の飼育を開始したからといってプライベートな時間が潰れてしまうといった事はありません。
なので、もしこれから熱帯魚を飼育してみようか迷われている方がいらっしゃいましたら、是非この内容を参考にしていただければと思います^^
熱帯魚飼育で必要な作業内容
- 餌やり:5秒(1日2〜3回)
- 温度チェック:2秒(1日2〜3回)
- 照明のON/OFF:2秒(1日2回)
- 水換え:3分(月に2回)
- フィルター掃除:5秒〜5分(月に1回)
- ガラス面の掃除:1〜5分(月に2回)
- 水草のトリミング:0〜3分(月に0〜1回)
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