ペットの代表格である犬や猫は、性格の違いはあれど呼べば反応してくれますし、人に懐いたりもしますので可愛がり甲斐のある生き物です。
これに対して、熱帯魚はどうでしょうか?
そもそも陸上ではなく水中生物ですし、イメージ的に懐いたりもしなさそうな熱帯魚をペットと呼べるのか。
今回はその点について、実際に熱帯魚を飼育している人間の観点から熱帯魚のペット性についてご紹介します。
スポンサーリンク
熱帯魚のペットとしての資質は?
熱帯魚を飼育する目的の中でもある一定の割合を占めている理由としては、「観賞用」として飼育しているというものがあります。
実際、私もペットとして飼育するという目的だけではなく、観賞用として飼いたいという理由も少なからず含まれていますので、この理由自体には同意する部分もあります。
しかし、だからと言って熱帯魚にペットとしての資質がないという訳ではないのです。
ということで、まずは熱帯魚にペットとしての資質があるのかという点についてご紹介していきたいと思います。
熱帯魚の種類次第ではペットの様に振る舞ってくれる
まず結論からいますと、熱帯魚の種類によっては犬や猫の様に懐いてくれて、ペットと呼べる程度に振る舞ってくれる熱帯魚も存在するのです。
実際、私が飼っている熱帯魚も水槽に近づいたり指を水槽前で動かせば後を追いかけてきてくれたりと、かなり可愛い行動を取ってくれます(←親バカ)
ただ、実はこれは全ての熱帯魚の種類に当てはまるわけではなく、元々が臆病な性格の種類の熱帯魚の場合は同じ様な状況では反対に水草やレイアウトの中に隠れてしまう事もあるのです。
懐きやすい熱帯魚
では、他のペットの様に人間に懐いてくれる熱帯魚の種類としてはどういうものがいるのかを紹介しようと思います。
この特徴を持っている熱帯魚として真っ先にあげられる種類としては、断トツでベタをオススメします!
ベタは熱帯魚の中で有名なネオンテトラなどよりも大きく、そして値段も高い傾向にありますが飼育自体は簡単で、空気中から直接呼吸する事ができる珍しい器官を持っている熱帯魚です。
なので、少なくとも水中の酸素不足による窒息死は起こらない種類です。
そしてベタの良い所は、飼いやすさだけではなくとても人懐っこい性格である点にあります。
元々ベタは好奇心旺盛な性格の種類ですので、前述でもご紹介のとおり水槽に近づけばわざわざ遠くからガラス面まで寄ってきてくれたり、餌袋を手に取る動作をすれば気が狂った様に喜びの舞をしてくれるのですw
熱帯魚ベタの飼育に必要な物リスト
熱帯魚の中でも、飼い始めるまでの敷居がダントツで低いベタ。 他の熱帯魚に比べて、飼育に必要なものも少なくて済むので初心者にはオススメではありますが、それでも必要最低限の準備は必要になります。 そこで、 ...
続きを見る
熱帯魚をペットにするメリット
では、数あるペットの中でも、熱帯魚をペットとして選択するメリットについてもご紹介しましょう。
確かに、ペットとしては犬猫の方が優れている点が多々ありますが、熱帯魚だって負けていない部分はいくつかあるのです!
ペット不可の物件でも飼育可能
まず、一番大きなメリットとしては賃貸の中でも「ペット不可」とされている物件であっても、熱帯魚であれば問題なく飼育する事が可能なのです。
他にも、「ペット可」ではあるが飼育する場合は賃料や敷金が増額される物件などもありますが、熱帯魚の飼育であればその条件に該当しませんので、賃貸に住まれる方にとっては物件選びの際の制限がなくなるのです。
他のペットよりも世話が楽
続いてのメリットとしては、他のペットよりもお世話がかなり楽という特徴があります。
熱帯魚の飼育は初めの設備の準備(水槽やヒーター、フィルターなど)が面倒ではありますが、それ以降は電気さえ通っていれば自動で水温などの管理をしてくれますので、1日2回の餌やりとたまに行う水換え程度で大丈夫なのです。
犬猫の場合は毎日の餌やり以外にも、ブラッシングやトイレの掃除、爪切りやワクチン摂取などと時間のかかるものが多いので、そういった面では熱帯魚はかなり世話の楽なペットと言えるでしょう。
癒し効果がある
次に、熱帯魚の飼育すなわちアクアリウムには癒し効果があると言われています。
もちろんその「癒し」の中には前述でご紹介の可愛らしさや懐いてくれるといった部分もありますが、それ以外にもゆったりとした水景水の流れる音は人のストレスレベルを下げてくれる効果があるそうなのです。
なので、1日の中でリラックスできる時間が欲しいという方には、熱帯魚がかなり有効なペット候補に挙がることでしょう。
加湿器が不要
4つ目に紹介するメリットとしては、実際に熱帯魚を飼育して冬を迎えた頃に初めて気付いたメリットとなります。
それは、なんと加湿器が不要になるというメリットなのです^^
というのも、熱帯魚の飼育には当然暖かい飼育水が水槽いっぱいに入っている環境を置く事になりますので、その飼育水が気化して部屋の中の湿度を上げてくれるのです。
もちろん、熱帯魚水槽による湿度への影響ですので限度はありますが、我が家の冬では加湿器なしの状態で湿度50%を保つ事ができているのです。
まとめ
以上のことから、熱帯魚は魚類だからといって侮る事ができない立派なペットになりうるという事が判明しました。
しかも、世話が楽だったり加湿効果など他のペットにはない意外なメリットも受ける事ができるので、人によっては犬猫よりもずっと合っているペットになり得ると言えるでしょう。
もしペットを検討されている方がいらっしゃいましたら、是非とも参考にしていただければと思います。
スポンサーリンク