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【熱帯魚所の飼育】ブラックウォーターのメリット。見た目のデメリットを覆せる効果とは

熱帯魚の飼育に関して調べていると目にする事があるであろう「ブラックウォーター」。

このブラックウォーターはその見た目から、若干敬遠したくなる景観になってしまうのですが、実はそんなデメリットを覆すだけのメリットを持っていたのです。

そこで、ここではそんなブラックウォーターのメリットについてご紹介いたします。

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ブラックウォーターのデメリットとは?

水槽の準備

そもそもの話、ブラックウォーターのデメリットにはどんなものがあるのかという点について先にご紹介しておきましょう。

ちなみに、ブラックウォーターという名称ではありますが、水槽の水が真っ黒になる様なレベルのブラックではなく、少し茶色がかった色の水のことですので、その点はご注意ください。

・景観が悪くなる

まず1つ目のデメリットとしては冒頭でも少し触れましたが、やはり景観の面でのデメリットが挙げられます。

通常の飼育水であれば全体的にクリアな見た目になりますので、非常に映える見た目になります。しかし、ブラックウォーターを飼育水に使用した場合は、どうしても水が汚れている様に見えてしまうのです。

・水草の光合成が少なくなる

ブラックウォーターの2つ目のデメリットとしては、水草の光合成が阻害されてしまう点にあります。

このブラックウォーターは水に色素が漂っている状態のことを言いますので、当然ながら光の透過率は下がってしまいます。

もちろん光を完全に遮断する程ではないので、強光量が必要な水草でなければ枯れる事はありませんが、それでも通常の飼育水に比べれば水草の成長は遅くなります。

・フィルターが汚れる

ブラックウォーターの3つ目のデメリットとしては、フィルターが直ぐに汚れてしまうという点にあります。

フィルターはもともと飼育水の汚れを取り除く事を目的として導入しているものですので、ある意味では自然な現象とは言えるでしょう。

なので、ブラックウォーター使用水槽でフィルターを使う場合は、フィルターの汚れが通常よりも早くなり、更にブラックウォーターが徐々に薄まり通常の飼育水の透明度に戻ってしまうのです。

・バクテリアが減る

熱帯魚の飼育水槽では欠かせない存在であるバクテリアですが、実はブラックウォーターの環境下では死滅してしまう可能性が非常に赤くなるのです。

というのも、詳細は後述しますがブラックウォーターには殺菌作用があり、バクテリアも菌とみなされて他の雑菌と一緒にやられてしまう為なのです。

なので、ブラックウォーターの環境下ではバクテリアの水質浄化作用は期待できなくなってしまうのです。

 

ブラックウォーターのデメリットが超優秀!

最適な方法

では、ブラックウォーターには上記の様なデメリットがあるのに対して、これを覆せるだけのメリットがあるのでしょうか。

ここからは、その点について比較できる様にブラックウォーターのメリットを一つずつご紹介していきましょう!

・抗菌殺菌作用

一つ目のメリットは、何と言ってもブラックウォーターに抗菌や殺菌作用があるという点です。

ブラックウォーターにはフルボ酸や腐植酸と言った成分が含まれており、この成分が(バクテリアも含めた)雑菌などを死滅させる事から、抗菌・殺菌作用のある飼育水にしているのです。

なので、尾腐病やその他感染症の予防になりの効果を発揮するのです。特に新しく購入した熱帯魚を水槽内に投下する場合などには、購入先で発生している感染病などを水槽内に持ち込んでしまう可能性があるので、こう言った場面では非常に大きな効果を発揮してくれる事でしょう。

・弱酸性の飼育水に

ブラックウォーターの2つ目のメリットは、飼育水のpHを多くの熱帯魚にとって最適なpHである弱酸性に変化させる事が可能な点です。

特にpHの操作はなかなかに難しい調整となりますので、それがブラックウォーターにする事で簡単に調整できるという点は、大きなメリットと言えるでしょう。

弱酸性を好む熱帯魚

  • ネオンテトラ
  • グッピー
  • ベタ
  • グラミー
ハリー
ハリー
繁殖が容易な事で有名なプラティは珍しく弱アルカリが最適pHとなっていますので、ここは注意が必要です。

ちなみに、弱酸性に傾く理由としては、前述でご紹介のフルボ酸と腐植酸が飼育水に溶け出して水槽全体を酸性に傾ける為です。

・軟水の飼育水に

熱帯魚にとって、金属成分が有害に働く事が多いのですが、飼育水をブラックウォーターにする事でもこれらの金属成分を除去して、飼育水を軟水化することも可能となっています。

この現象は、ブラックウォーター内にある腐植酸が水中に漂っている金属イオンと結合して、難解性の塩(水酸化ナトリウム)になる事で起きます。

そして、生成物も難解性のものですので、再び水中に溶け込んで金属成分が浮遊するのを防いでくれるのです。

 

ブラックウォーターの作り方

一覧表

それでは、最後にブラックウォーターの作り方についてご紹介しておきましょう。

ただ、「作り方」といっても、その方法は非常な簡単なものです2通りほどご紹介させていただきます。

流木を入れておく

まず一つ目の方法としては、水槽内に流木をレイアウトとして投入するという方法です。

水槽内に流木を入れておく事で、流木に含まれるタンニン(色素)などがどんどん溶け出して、自動的にブラックウォーターを作り出す事が可能となるのです。

なお、この方法の注意点としては、ショップなどで売られている流木の中にはすでにアク抜きされて水槽内に投入しても色素が出ない状態になっている場合があるのです。

ハリー
ハリー
アク抜き流木は、「ブラックウォーターにしたくないけどレイアウトとして流木が欲しい!」という方に重宝されています。

なので、流木によるブラックウォーター作りを行う場合は、その流木がアク抜きされていないものかを確認する様にしましょう。

マジックリーフを使う

2つ目の方法は、マジックリーフという商品を使ってブラックウォーターを作る方法です。

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このマジックリーフという商品は、落ち葉の様な見た目の葉っぱでそのまま水槽に入れておくだけでブラックウォーターを完成させる事が可能な商品です。

ハリー
ハリー
本当に、ただ入れるだけという超シンプルな作り方ですね^^;

ちなみに、液体タイプのものも販売されていますので、好みに合わせて選択する様にしましょう。

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テトラ (Tetra)
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まとめ

以上が、ブラックウォーターのメリットとデメリットに関する内容となります。

熱帯魚の「飼育」に重点を置かれている場合は、このブラックウォーターは確実にメリットの方が大きくなる事間違いなしでしょう。

しかし、「水景の鑑賞」に重点を置かれている場合においては、確かに見た目が悪くなるという点ではデメリットになり得ますので、ブラックウォーターが万人にオススメできるものとは言い切る事はできないでしょう。(特にオフィスや店頭に並べる水槽の場合など)

なので、ブラックウォーターの導入に関しては、それぞれの熱帯魚を飼う目的に合わせて検討していただければと思います^^

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