闘魚としても知られる熱帯魚のベタ。
多少の個体差はあるものの比較的に攻撃性を持った個体が多いので、熱帯魚の種類によっては混泳させることで喧嘩が起こってしまう可能性が高くなります。
そこで、ここではベタとの混泳がNGとされる熱帯魚の種類についてご紹介いたします。
スポンサーリンク
ベタとの混泳ができない熱帯魚
それでは、早速ベタとの混泳ができないとされる熱帯魚について見ていきましょう。
ただ、ここからご紹介する内容はあくまでもベタの元々の性質上、混泳がNGとされる熱帯魚の紹介となります。
なので、冒頭でもご紹介の通り、混泳NGの熱帯魚などであっても混泳させるベタの性格などによっては、混泳しても何の問題もないケースも見られます。
その実例については後述でご紹介したいと思いますので、まずは一般的な内容から見ていきましょう!
ベタとの混泳ができない熱帯魚一覧 | |
ベタのオス同士 | グッピーのオス |
ミナミヌマエビなど | 肉食傾向の熱帯魚 |
ベタのオス同士
ベタの飼育において、まず最も代表的な混泳NG例としては、ベタのオス同士の混泳が挙げられます。
これこそベタの闘魚としての性格が一番色濃く発揮されてしまう環境となってしまいますので、混泳させた日にはどちらかがボロボロに負けるか最悪の場合は死んでしまうまで喧嘩は続いてしまうことでしょう。
ただ、これは産まれた頃からずっと一緒の水槽で成長してきた兄弟の場合は、喧嘩にならずそのまま混泳させることも可能なケースがございます。
一度でも別々の水槽に移してしまうと、それ以降は同じ水槽に入れると喧嘩するようになるそうです。
ただ、兄弟だから100%大丈夫という訳ではなく、やはりこれも個体間の性格の差が影響するところですので、喧嘩するようになった場合は別々の水槽で飼ってあげる方が無難でしょう。
グッピーのオスとの混泳
続いての混泳NG例としては、グッピーのオスとの混泳です。
グッピーはベタとは異なる種類の熱帯魚ではあるのですが、グッピーのオスもベタ程ではありませんが優雅でヒラヒラする尾びれを持っています。
この尾びれをベタが見つけると、同族のオスと勘違いしてそのまま攻撃を仕掛けてくるのです。
そうなってしまっては当然グッピー側に勝ち目はありませんので、攻撃を受け続ける事になるのですが、泳ぐスピードに関してはグッピーの方が上です。
なので、どうしてもこの両者を混泳させたいという場合には、大きめの水槽であり、なおかつ遮蔽物やグッピーが隠れられる隙間があれば何とか混泳で飼うことは可能ではあります。
ミナミヌマエビなどのシュリンプ系
「多種を攻撃」とは少し異なる混泳NG例ではありますが、ミナミヌマエビなどのシュリンプ系との混泳も、基本的には非推奨となります。
というのも、この組み合わせの場合は、当然エビに対してベタが攻撃を仕掛ける事になるのですが、このケースに関しては捕食のための攻撃となってしまうのです。
実はベタにとって、エビはかなり栄養価の高い「餌」という立ち位置になっていますので、食べられてしまう可能性があるのです。
なので、ミナミヌマエビなどの場合は比較的安価ではありますが、レッドビーシュリンプやターコイズシャドーシュリンプなどになってくるとかなり高価になってきますので、可能な限り混泳は避けるべきでしょう。
肉食傾向の強い熱帯魚
次にご紹介する混泳NGな熱帯魚としては、肉食傾向の強い熱帯魚が該当します。
このケースの場合はベタが多種を攻撃するのではなく、反対にベタのヒレをそれらの熱帯魚につままれる危険があるのです。
肉食傾向の強い熱帯魚の例としては、フグの様な見た目のアベニー・パファーだったりラスボラ系などが挙げられます。
加えて前述でご紹介したグッピーだったりモーリーなどは好奇心が非常に強い種類で、興味本位で突いてきたりしますので、この辺りの熱帯魚も混泳には適さないでしょう。
ベタとの相性が悪くても混泳ができるケースも
冒頭でもご紹介の通り、闘魚とされるベタであってもその性格は個体によって本当に大きく異なります。
なので、性格が穏やかなベタの場合は、餌となってしまう可能性のあるミナミヌマエビとの混泳であっても、攻撃したり捕食したりすることなく平和に混泳させることも出来るのです。
もちろん、これには性格以外の要因が絡んでいる可能性は大いにあります。
ベタの育った環境による影響
このミナミヌマエビとの混泳に関しては、ベタがこれまでに育ってきた環境による影響も多少はあるでしょう。
というのも、産まれた頃から人工飼料で育ってきている生体の場合、自然界でいう生きている餌を見たことがない子がほとんどでしょう。
そうなると今回のミナミヌマエビとの混泳のケースを見ても、それが「餌」であるという認識に至らないのではないでしょうか。
このベタの場合は、混泳当初はミナミヌマエビが気になりすぎてずっと後を追っていましたが、一定の距離からはそれ以上近づくことはありませんでした。
ベタは基本的には単独飼いがオススメ
以上がベタの混泳ができない熱帯魚の種類の紹介となります。
何度も言いますが、これはその個体の性格による部分が非常に大きく影響する問題ですので、全てのベタで同じことが起こるとは限りません。
しかも、その反対も然りで、通常ではベタに攻撃される可能性のある熱帯魚の混泳で、逆にベタが攻撃される側になる可能性だってあるのです。
なので、基本的にはベタの飼育は完全単独飼育が理想と言えるでしょう。