私が知る限り、一番小さな水槽と言えば15cmというサイズの水槽になります。
15cm水槽となると少し小さ過ぎるように思われるかもしれませんが、実際に使ってみるとコンパクトにまとめる事ができるサイズで意外と「アリ」だとわかりました。
そこで、今回は寿工芸の15cmクリスタルキューブ水槽をご紹介いたします。
寿工芸の15cmクリスタルキューブ水槽の特徴
それでは、実際に私が購入した寿工芸の15cmキューブ水槽についてご紹介いたします。
基本情報
まずは、この15cm水槽の基本情報についてご紹介いたします。
ポイント
- サイズ:15×15×20cm(縦X横X高さ)
- 重さ:1.5kg(水槽単体)
- 容量:3.5L
- ガラスの厚み:4mm
- ガラス蓋の厚み:3mm
- シリコン:ブラックシリコン
付属品
次に、この水槽のセットに含まれている付属品について。
寿工芸の15cmキューブ水槽には水槽だけではなく以下のアイテムも含まれています。
付属品一覧
- 水槽本体
- 下敷き(クッション)
- ガラス蓋
- ガラス蓋設置用の爪
下敷き(クッションについて)
この寿工芸の15cmキューブ水槽の下敷き(クッション)は他のメーカーよりも厚みがあり、個人的に非常に気に入っています。が、一つだけ注意点があります。
それは、下敷きが水槽の中に梱包されているのではなく、水槽とダンボールの隙間に綺麗に入っていますので、気付かずに捨ててしまう危険がありますので、開封時には忘れずに取り出すようにしましょう!
ブラックシリコンで引き締め効果
前述でもご紹介の通り、この寿工芸の15cmキューブ水槽は他の水槽とは異なり、コーナーには透明シリコンではなくブラックシリコンが使われています。
なので、水槽の印象がかなり引き締まった感じに見せる事が出来ますので、一般的な水槽よりもシックな演出が可能でインテリアとしてもかなり高ポイントな水槽となっています。
ガラスの留め具が丈夫
個人的にこの15cm水槽で一番気に入っている部分は、ガラス蓋の留め金(プラスチック)部分です。
一般的なガラス蓋の留め金部分はこのような4つにバラけるタイプのものですが、寿工芸の水槽の場合は2つの長細いプラスチックの留め具となっていますので、強度が格段に高いパーツとなっています。
寿工芸 | 他社 |
よくガラス蓋の留め具で見かけるトラブルとしては、何かしらのトラブルで留め具に必要以上の力がかかってしまい、爪の部分が折れて使えなくなるというものがあります。
このトラブルに見舞われると、針金などで留め具を自作する必要が出てきますので、一気に景観が損なわれてしまいます。
が、寿工芸のキューブ水槽の蓋の場合は、そういった事が起きにくい構造となっていますので、爪折れの心配は無用でしょう。
15cmキューブ水槽の注意点
ここまでは15cmキューブ水槽、特に寿工芸さんの水槽の特徴やメリットなどに触れてきました。
なので、ここからはコンパクトで手軽な15cm水槽のデメリットとなる部分についてご紹介していこうと思います。
こまめな水換えが必要
15cm水槽の一つ目の注意点としては、こまめな水換えが必要になるという点です。
15cmというかなり小さな体積しかない水槽ですので、環境悪化が進むスピードは他の水槽に比べて格段に早くなりますので、それだけ水換えの頻度は多くなります。
加えて、15cm水槽の場合はその省スペースの関係で、フィルターを設置されないパターンもございます。
その場合は、さらに水質悪化の速度が速くなりますので、1週間に2回ほどの水換え(全体の1/4ほどの量)を行う必要があるでしょう。
生体数は少な目
2つ目の注意点は、小さな水槽ですので当然そのスペースに入れられる生体の数も少なくなります。
15cm水槽に入れられる生体の引数の目安としては、ネオンテトラであれば3〜4匹が限度となります。
もちろん、ネオンテトラの倍の大きさの熱帯魚の場合は、2匹が限界となります。
よって、熱帯魚達が群泳する様子を見たい場合には、30cm水槽くらいの大きさの水槽を用意する必要があり、15cm水槽ではシンプルにメイン生体2匹+掃除屋1匹くらいで考えておく必要があるでしょう。
レイアウトもシンプルになる
3つ目の注意点は、レイアウトがシンプルになってしまうという事です。
大きな水槽であれば、流木や岩、水草などで幻想的な水景を演出することは出来ますが、15cm水槽の場合はそのサイズの問題から非常にシンプルなレイアウトしか出来ないというデメリットが存在しています。
なお、水草による光合成をさせない場合は、通常の熱帯魚などの場合はエアレーションが必要になりますので、そうなると更に水槽内が狭くなります。
そうなると流石に景観が悪くなる一方ですので、高さの出ないニューラージパールグラスなどの導入をお勧めします。
15cm水槽はシンプルにしたい方にお勧め
以上が15cm水槽を実際に使ってみた経験から導き出される特徴や長所・短所となります。
なので、このサイズの水槽は万人にお勧めできるものではありませんが、省スペースで手軽にコンパクトに熱帯魚を飼いたいという方にオススメできる水槽のサイズと言えるでしょう。
また、別の使い方としては混泳が出来ない生体同士をこの15cm水槽で並べて飼うという使い方もあります。
実際に寿工芸 クリスタルキューブ 150H/Bのページでも、ベタのコレクションにも使える事が紹介されていますので、活用方法を工夫すれば違った楽しみ方ができる水槽とも言えるでしょう。