小型水槽向けの外部フィルターとして利用できる商品はかなり少ないです。
そんな中、スドーさんで販売されているエデニックシェルトV3は数少ない商品の一つで、しかも使い勝手もトップレベルで良いと感じています。
しかし、このフィルターは使用方法に不備があると、動かなかったり水が流れないという事もあり得るのです。
そこで今回は、エデニックシェルトV3が動かなかったり、水が流れない時の原因と対策についてご紹介いたします。
スポンサーリンク
ホースが長過ぎる問題
エデニックシェルトV3が動かなかったり水が流れない原因として、まず一つ目に考えられるのはホースの長さが長過ぎる事が原因になっていないかという点です。
ホースが長いとそれだけパワーが必要
通常の使用方法であれば、エデニックシェルトV3に初めから付属されている専用のホースを利用する事になりますので、ホースが長過ぎるといった事態には陥りません。
しかし、我が家でも行なっている様に外部フィルターの吸水口と排水口をリリィパイプなどに変換する場合には、コネクターと別途ホースを用意する事になります。そして用意したホースが長過ぎると、外部フィルターと吸水・排水口までの距離が長くなってしまうので、それだけフィルター内部に搭載されているモーターに負荷がかかってしまうのです。
もしこれが、大型の外部フィルターであれば問題なく稼働するところですが、エデニックシェルトV3に関しては小型水槽で利用しても水流がちょうど良くなる様にモーターのパワーも調整されています。なので、こういった状況ではパワー不足により水流を作る事が出来なくなるのです。
ホース長い問題の対策
この場合の対策方法は、非常にシンプルで簡単な方法となります。
その方法とは、自分で購入したホースをギリギリの長さまでカットしてあげれば良いだけです。
現実問題、自分で用意するホースの長さはリリィパイプの差し込みを行う長さ、そしてコネクターを差し込む分の長さがあれば十分ですので、少し余裕を持って10cmもあればその役割を果たす事が可能なのです。
ちなみに、一度水が循環できれば、あとはパワー不足で止まることはありませんので、その点はご安心ください^^
数年後にモーターの劣化などで止まる可能性は0ではありません。
エデニックシェルトV3のセットアップの問題
エデニックシェルトV3が正常に作動しない時に考えられる2つ目の原因としては、稼働前のセットアップでミスが発生している可能性が考えられます。
注水を行う必要性
初めてエデニックシェルトV3を購入した場合、まずは水洗いとろ材・マットやパーツの装着を行います。
そして、ホースに接続し各パイプを水槽内にセットして、最終的にコンセントをさして電源を入れる事で稼働させる事になるのですが、実はエデニックシェルトV3の場合はこのコンセントをさす前に行うべき事があるのです。
それは、フィルター内部に飼育水を注水する事です!
というのも、単に各パーツのセッティングを行っただけでは、フィルター内部に飼育水は一切ない状態です。
なので、その状態で電源を入れたとしてもフィルター内には空気しかないので、水の吸い出しや吐き出しが出来ない状態になっているのです。
セットアップ問題の対策
この場合の対策方法ですが説明書に書かれている通り、フィルター上部についているキャップを開けて先に満タンまで注水を行ってから電源を入れる事です。
このケースでは、本当にこれだけで解決となります。
ちなみに、外部フィルターの中でも吸水口に直接モーターが装着されているタイプの場合にはこう言った作業は不要ですが、エデニックシェルトV3の場合はモーターが外部装置の中に内蔵されているので、この作業が必要になるのです。
なお、この注水作業ですが、きっちり満タンまで注水する事で稼働時のカラカラ音(水流に空気が混じっている音)を軽減させる効果もありますので、そういった点でも重要な作業と言えるでしょう。
エデニックシェルトV3の音の大きさ。空気が抜けないなどの問題はこれで解決!
水槽の外部フィルターの一つにエデニックシェルトV3という商品がありますが、この商品のレビューの一つに「音がうるさい」や「フィルター内の空気が抜けずにカラカラ音がする」という内容のものを見かける事があり ...
続きを見る
エデニックシェルトV3の配置による問題
エデニックシェルトV3が動かない、水が流れない原因として3つ目に考えられる原因は、エデニックシェルトV3を設置している位置が関係している場合があります。
水槽その高低差が大きいと水を排出できない
前述でもご紹介の通り、エデニックシェルトV3は小型水槽用の外部フィルターですので、そこまでモーターが強い訳ではありません。
なので、前提としてこのエデニックシェルトV3の揚程は比較的低いと把握しておく必要があります。
そんなフィルターですので、本体を水槽の高さよりも低過ぎる位置に配置してしまうと、モーターのパワー不足により吐水に至らず水が流れなくなってしまうのです。
水槽台は注意
上記のことから、エデニックシェルトV3を導入予定の水槽が水槽台などに設置されており、左右や後ろにエデニックシェルトV3本体を設置するスペースがない場合は水の循環ができない場合があります。
高低差問題の対策
この場合の対策としては、単純にエデニックシェルトV3を水槽の横に設置するというものになります。
ただし、上記の注意点として紹介している様に、水槽を水槽台などに設置している状況で、尚且つエデニックシェルトV3を水槽の周りにおけるスペースがないと言った状況では別途対策が必要になります。
この場合は、諦めて購入を控える、もしくはエデニックシェルトV3を水槽の横に設置できる様に台座の延長だったり、ポケット式のネットを台座にかけてフィルターを入れるという措置が必要になるでしょう。
スポンサーリンク
エデニックシェルトV3の稼働可否のまとめ
以上がエデニックシェルトV3が正常に動かない場合の原因と対策となります。
基本的に、エデニックシェルトV3の付属品だけで使用する場合は、上記でご紹介のホースの長さ問題や高低差問題は起きないので、稼働前のしっかりとした注水さえ守れば動かなかったり水が流れないと言った問題は起きないでしょう。
しかし、我が家の様にリリィパイプの使用やホースの延長を行う場合には、どうしても状況次第で正しく稼働せずにフィルターが機能しない可能性も大いにありますので、上記でご紹介の内容を参考にしていただければと思います。