室内に置く水槽で水草による緑の絨毯を作ることは簡単ですが、屋外に設置するビオトープではそもそもあまり情報が少ないです。
そこで今回、検証も含めて実際に自宅のビオトープを緑の絨毯にしてみる事にしました。
ここでは、その方法や注意点などをご紹介していきたいと思います。
ビオトープで緑の絨毯を作れる水草
まずはビオトープで緑の絨毯を作るために、どのような種類の水草が適しているのかについてご紹介します。
判断基準としては、ビオトープという事ですので、屋外すなわち冬場の低温にさらされて枯れてしまっても、春に再び復活できる水草であること。
そして、緑の絨毯ということですので、縦ではなく横に伸びて高さが出にくい特徴を持った水草であることが条件として挙げられます。
基本的にこの2つの条件をクリアできている水草であれば、ほとんど使用可能ですので、比較的選択肢は多いでしょう。
ビオトープで緑の絨毯に使える水草
- ニューラージパールグラス
- ショートヘアーグラス
- グロッソスティグマ
- オーストラリアンクローバー
- etc
他にもリシアという浮き草系の水草も葉が細かく綺麗な水景を演出してくれる水草もありますが、元が浮草の水草ですので他の水草よりも抜けて浮きやすいという特徴もあるので、ミナミヌマエビ系を導入する場合は少し不適となります。
ビオトープで緑の絨毯を作る方法
続いては、具体的にどうやって屋外のビオトープで緑の絨毯を作っていくかについて、その方法をご紹介いたします。
必要な環境
まず前提として、いくつかの外的環境が必要になります。
緑の絨毯作成に必要な項目
- 時間
- 太陽光
- 温度
緑の絨毯はあくまでも水草の成長によるものですので、水草がより成長を促進される外的要因が緑の絨毯作りでも重要になります。
なお、太陽光に関しては別で照明を用意するという方法でも可能で、温度に関しても秋冬では低温により水草の成長が止まってしまうので、一時的に窓際の日光が当たる場所に移動させるという方法もあります。
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手順
手順としては凄まじくシンプルです。
- 容器にソイルなど床材を投入
- 水草を適度な長さにカットして撒く
- 水を水草がギリギリ浮かない水位まで入れる
- 光が当たる場所に放置
- 定期的に水を追加する
- 水草が成長したら満水にして完成
2番目の「水草を撒く」という工程ですが、水草の根をソイルの中に植えていった方が確実に定着は早まりますが、水草の種類によっては植栽作業が超高難易度である場合もありますので、あえてソイルの上に置くだけという方法でも大丈夫です。
基本的に水草は雑草として繁殖していた植物が由来のものばかりですので、その様な雑な方法でも太陽光などの条件が揃っていれば、これでもモリモリ成長していってくれます。
強いて注意点を挙げるとすれば、全体に満遍なく水草を撒く事で水草の有無の偏りが減るので、より早く緑の絨毯を完成させることができます。
まとめ
以上が、屋外のビオトープで緑の絨毯を作る方法のご紹介となります。
我が家のビオトープも9月中旬に作り始めたので、まだまだ床全体を覆う程にまでは成長しきれていませんし、これから冬になるので徐々に枯れていくと思われます。
なので、本格的な緑の絨毯が見れるのは来年の春以降になるでしょう。
水草は冬にかれても春先に新芽が出てきます。
逆に春に開始される方で太陽光などの条件が揃っている場合は、初めに用意する水草の量次第ではありますが、割と早めに緑の絨毯を完成させることができるでしょう。