メダカの近くで殺虫剤を撒いてしまい、水面に薬剤の膜が出来てしまった場合、早急に対応しないとメダカが全滅してしまう危険性があります。
仮に離れた場所で殺虫剤を使っても、舞った少量の飛沫が水面に到達してしまっても全滅の危険はあります。
そこで今回は、私も実際にやってしまった事例も交えてご紹介いたします。
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我が家のメダカでの事例
今回、我が家でなぜメダカに殺虫剤がかかったかというと、ベランダの窓の上で足長バチが巣作りを始めたのがきっかけでした。
巣自体はまだ小さく、女王蜂含めて5〜6匹しかいないので自分で駆除することにしたのです。
なお、同じベランダの敷地内にメダカのビオトープもありましたが、巣の位置からかなり離れていたので大丈夫だろうと思っていました。
夜中に殺虫剤を散布
メダカに関係ありませんが、蜂は夜中になると活動を停止して駆除も容易になりますので、夜中に殺虫剤を散布する事にしました。
そして、約9時間後の朝に確認してみると無事に蜂を全滅させる事自体は完了していました。
が、ここで予想外の自体に遭遇したのです。
殺虫剤まみれの蜂が水面に
というのも、殺虫剤を浴びたであろう蜂が巣の真下ではなく、かなり離れた場所にあるメダカのビオトープに墜落してしまっていたのです。
しかも、かなりの量の殺虫剤を浴びていたのか、ビオトープの水面には裸眼(視力0.1)でも分かる位にハッキリと薬剤による膜が張っていたのです。
生体に壊滅的なダメージが
我が家のメダカのビオトープには幹之メダカに加えて、掃除役にミナミヌマエビが生息しています。
そんな生命あふれるビオトープがこの殺虫剤の蜂の墜落により壊滅状態になっていました。
具体的には、ミナミヌマエビはもれなく全滅。
メダカはソイルに突き刺さって死んでいる個体が多数、動いているけど確実に弱っている個体多数、生きているけど動きが鈍い個体と散々な状態となっていました。
メダカに殺虫剤がかかった時の対処法
それでは、ここからは実際にメダカに殺虫剤がかかった場合の対処法についてご紹介いたします。
余裕があれば水面の水を捨てる
メダカに殺虫剤がかかった場合は、第一にメダカを別の環境に移す必要があります。
しかし、殺虫剤の薬剤は水中に混じり合いはしますが、その大半は水面に膜として浮いている事が多いです。
なので、そのままの状態でメダカを掬っていくと、一緒に大量の薬剤も移動させてしまうことになります。
そうなると移動させることで、更にメダカの体に薬剤の膜がくっていてしまいますので、もし迅速に行動できる余裕があるのであれば先に水面に浮いている薬剤の膜から先に取って捨てるという作業が効果的です。
メダカの移動
次にメダカを早急に別の環境に移動させる作業になります。
その際の注意点は、メダカ本体や移動時の網の往復で新しい移動先にも殺虫成分が移動しますので、移動先は他に生体がいない新しく用意した場所にしましょう。
また、本来であれば水合わせなどが必要になりますが、殺虫剤に晒されている時間の方がダメージが大きいので、水合わせなしでどんどん移動させましょう!
薬剤を薄めるための水換え
メダカの移動が済みましたら、今度はメダカの移動時に一緒にくっ付いてきた薬剤を除去する作業に移ります。
薬剤だけを除去する方法というのはありませんので、手間はかかりますが水換えを何度も行なって殺虫剤の成分を徐々に希釈していくという方法になります。
なお、殺虫剤のメーカーによっては中和剤を取り扱っている場合もありますが、それを取り寄せている間にメダカのダメージが蓄積されますので、こういった緊急時では高頻度の水換えの方が迅速に対応する事ができます。
あとはメダカの生命力頼み
ここまでやれば、あとはメダカの生命力に賭けるのみとなります。
実際に我が家の幹之メダカでは、発見時には1/3が死滅、移動から24時間で更に1/3が死んでしまい最終的に元の1/3ほどが生き残る事ができたという状態です。
正直、かなり数は減ってしまいましたが、ハチ用の強力な殺虫剤を食らってもこれだけ生き残れるメダカの生命力には脱帽しました(汗)
まとめ
以上が実際に我が家で起こってしまったメダカ水槽に殺虫剤が入った時の対処法となります。
もちろん、私自身こういった殺虫剤メーカーの研究員といった専門家ではないので、この方法以外にも効果的な方法があるのかも知れません。
ただ、メダカを避難させて薬剤を薄めるという方法は、一般人が取れる最善の策となリますので、もし同じ状況になってしまった方がいらっしゃいましたらこの記事の内容が参考にあればと思います。
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